昆虫
栃木県を中心とした日本産昆虫約31万点と、比較研究や展示・普及教育活動で用いることを目的に収集された海外の昆虫標本約5万点が収蔵されています。
日本産昆虫では、栃木県に分布する全ての種を地域ごとに収集すること、比較研究のために必要な標本を国内外から集めることを大きな目標としています。このため、チョウやカブトムシ、クワガタムシなどの人気昆虫はもちろん、シロアリやゴキブリなどの害虫、体長1~2㎜の小さな昆虫も分類群毎に整理し、収蔵されています。このような資料を調べることで、栃木県の自然の移り変わりを知ることもできます。標本の中には、オオウラギンヒョウモンやコヒョウモンモドキなど、すでに栃木県から絶滅してしまった昆虫も含まれています。
また、液浸収蔵庫には栃木県内各地の河川から収集された川虫(カゲロウ、トビケラ、カワゲラの幼虫など)のコレクションがあり、河川生態系を記録する貴重な資料として保存されています。
これらの標本は研究や教育を目的として保存されている資料です。閲覧、利用をご希望の方は担当学芸員までご連絡ください。