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維管束植物 (シダ植物・種子植物)

 栃木県内産の標本を中心とした約90000点の寄贈資料、採集資料を収蔵しています。前者の例としては渋佐コレクション(渋佐信雄氏が収集された約5000点の標本)、小川コレクション(小川晃一氏が収集された約9000点の標本で、約23%がシダ植物、約19%がカヤツリグサ科植物)、森谷コレクション(森谷憲氏が収集された約11000点の標本で、そのなかの約1500点が台湾産植物、約400点がオーストラリア産植物)などが、後者の例としては八溝山地の植物相調査で収集した約1500種類・約 14000点の標本、足尾町の植物相調査で収集した約800種類・約 3000点の標本、とちぎの植物相調査で収集した約2800種類・約43000点の標本、那須御用邸附属地の植物相調査で収集した約800種類・約5000点の標本などがあります。
 上記の資料は、すべて定形の台紙にテープや糸で留められた押し葉標本で、それぞれの標本には登録番号が付けられ、科名・種名・採集地・採集年月日・採集者などの基本情報が記されたラベルが貼付されています。これらの標本は、自然分類に基づく種類やグループごとに整理し、さらに原始的なグループからより進化したグループへと並ぶように標本箱に収納されています。すべての資料が規格品であるという最大の特長を活かしたこの整理収納方法の採用によって、それぞれの種類・グループの特長、近縁種・近縁グループとの違い、同一種内に見られる形態的・地理的な変異、各グループの系統的な位置関係などが調べやすくなっています。収蔵庫は単なる物置ではなく、植物界の成り立ちについての知識を整理体系化し、それを実物資料で具現した正に植物情報の宝庫であり、200年以上の歴史がある植物分類学の成果の集大成を実見する場でもあります。さらに、各種類の分布域の時間的・空間的な変遷を多数の標本で確認することができますので、博物館の収蔵庫は栃木県の自然環境の変遷を裏付ける資料を半永久的に保管する重要な施設として位置付けられています。自然系収蔵庫の公開日に皆さんもぜひご覧になって下さい。