9月9日(土)に、真岡市の宇都宮大学附属農場にて、土と肥料に関する観察会を行いました。
この観察会は、8月に行われた「泥だんごをつくろう!~遊んで学ぶ土のひみつ~」の続きとなる観察会です。
「泥だんご~」では、土の性質や機能について学びましたが、今回は、土に与える肥料がどのように作物に影響するかを学ぶ観察会です。
この観察会は毎年、何か新しいことを追加しながら行っています。(リピーター大歓迎!)
今年の新しい取り組みとして、今回は、「ごはんを炊いてみる」ことにしました!
?????ごはんを炊く??????
ごはんを炊くといっも、ただ炊くのではありません。
ごはんを炊く前と後では、どのくらいお米が水を含むのか?
そして、品種によってお米の性質に差があるのか?
そう!何種類かのお米を同時に炊いて、味比べをするという、何とも贅沢な企画です。
というわけで、まずはお米の計測です。(あの話題のお米「ゆうだい21」も!)
今回は、「コシヒカリ」、「ゆうだい21」、「なすひかり」の3種です。それぞれ100粒ずつ取って、重さを量ります。
コシヒカリは100粒でだいたい1.9g前後、なすひかりは1.8~1.9g、ゆうだい21は2.0gオーバーと、微量ながら差があるみたいですね。炊いた後はどうなるのかな?
ごはんが炊けるまで、こんどはイネと田んぼの観察です。
まず、イネの高さをはかります。
こんなに大きく育ったイネも...
もともとはこんなに小さい。(これは、5月に苗を冷蔵しておいたものです。)
今回、ゆうだい21を、「たい肥をあげ続けた田んぼ」、「化学肥料を使い続けた田んぼ」、「まったく肥料をあげない自然なままの田んぼ」など条件を変えて育ててみました。
イネの高さや実った米粒の数にはどんな差が表れたかな...。計測をしてみると...なるほど!(結果を知りたい方は、来年度のご参加をおまちしています。)
最後に、家族が1年に食べるお米をつくるには、どのくらいの広さの田んぼが必要か?実際にはかってみます!
これで1年分・・・!(結果を知りたい方は、来年度のご参加をおまちしています。)
そして、おまちかねの「ごはん」!炊けたかな・・・?
とりあえず、みんなでごはん!白飯だけの純粋な米の味を確かめます。
(ちょっとぐずり気味だった小さなお友達も、ご飯を食べるとニコニコといい笑顔に!)
赤いシールがある所が「コシヒカリ」、青いシールがある所が「ゆうだい21」、黄色いシールがある所が「なすひかり」
見た目は、違いがあるような、無いような・・・。
食べてみると・・・「あっ!違う!」
「コシヒカリ」は濃厚な米の味が残りますが、「ゆうだい21」は食べた後味がサッパリとして、何杯でも食べられそう。
「なすひかり」はほのかに甘い感じがしますね。
普段、家の中に何種類もお米があるわけではないので、微妙な違いを確かめることはできませんが、こうして3種を食べ比べると、好みが分かれそうなぐらい差があることがわかりますね。
(発酵した米から作る液体の味比べは、日々行っているのですが・・・。)
お米→ごはんの計測の結果です。
水加減とかによっても結果が変わりそうですが、水をよく吸うお米などがわかりそうですね。
さすがに白飯だけでは厳しいので、ふりかけで味変。
3合×3種類たいた白米が全滅だと!20分も持たずにか!
みんなで楽しく、おいしく学ぶことができました。次年度もお米を炊けるといいな。ご参加お待ちしております。
<おまけ:お米ちょっとイイ話>
話題のお米「ゆうだい21」は宇都宮大学が開発したお米です。
「ゆうだい」は、Utsunomiya大学の"U大"と"雄大"をかけて、21世紀だから何となく21を付けてみたんだろう!...と勝手に思っておりました!
ところが、この21については、"U-21"という試験番号の品種が、後の「ゆうだい21」になったことからついた名前だそうです。
「とちおとめ25」の25と同じか!!!!!!(ご当地アイドル「とちおとめ25」の名前の由来は、「とちおとめ」と「なつおとめ」の品種番号「栃木25号」からきているらしいです。)
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