出前授業がありました(栃木県立宇都宮女子高校)

みなさん、こんにちは。

いつも栃木県立博物館をご利用いただきましてありがとうございます。

今回は、栃木県立宇都宮女子高校で行った十二単・狩衣を使った出前授業のご報告です。

参加者は22名。畳の部屋をお借りして、着付けをさせていただきました。

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上の写真は、モデル役の生徒さんに十二単を着付けているところです。

歴史学習の一環だったので、着付けを行いながら、貴族の生活の様子なども解説しました。

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男性装束の「狩衣」も着付けを行いました。

並んでみると、平安装束の豪華さ、複雑さが一層際立ちます。

この後、参加者全員に、十二単を羽織る体験をしていただきました。

重さ・着た時の暑さ・動きにくさを実感していただけたようです。

宇都宮女子高校の皆さま、ありがとうございました。


栃木県立博物館では、小学校だけでなく、中学校・高校への出前授業も行っています。

詳細は、教育広報課までお問い合わせください。 ☎ 028-634-1312

(教育広報課 中村)

現在、開催中の企画展「下野の鎌倉街道 -道を行き交う人と物-」の来館者が1万人を突破しました。

記念すべき一万人目のお客様は東京都江戸川区からお越しの男性(69歳)の方でした。

本企画展は新聞の記事で知ったそうです。地理や歴史、考古の分野にも興味があったようで、今回は新幹線でわざわざ悪天候の中、ご来館いただきました。

 

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本企画展は今月の16日(日)まで開催しています。残りわずかの期間になっているので、是非皆様のご来館をお待ちしております。

(人文課)

みなさんこんにちは!

暑い日が増え、夏が近づいてきましたね...

さて、6月2日(日曜日)に、

「博物館でやってみよう!『手ぬぐいでミニ巾着をつくろう』」を行いました。

昔は日常生活に欠かせなかった手ぬぐい。

ハンカチの代わりにも、タオルの代わりにも、それから頭にかぶったり、

様々な用途で使われていましたが、

現在の小学生で、手ぬぐいをいつも使っているという子は少ないかもしれませんね。

現在作られている手ぬぐいにも、

様々な色や模様の、きれいなものがたくさんあります。

今回はそんな手ぬぐいを、

小さな巾着につくりかえて再利用してみよう、という試みです。

使わなくなったものを、別の用途につくりかえて再利用するというのは、

昔から行われてきた人々の知恵でもありますね♪

それでは、当日の様子を少しご紹介いたします。


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まずは、何種類か用意してある手ぬぐい(巾着用に切って縫合したもの)から、

好きなものを一枚選びます。

和風なものから、現代風なもの、動植物のものなど、

手ぬぐいにはいろいろな柄があるので迷ってしまいますね♪

布一枚と、紐二本を受け取ったら、席について紐通しをします。

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机には、作り方の紙と、紐を通すための道具が用意してあります。

今回は、

モール、ゼムクリップ、ビニタイなどの中から、

どの道具が紐通しに使えるか、自分たちで考えてもらいました。

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初めて紐通しをするみなさんにとって、

巾着の口が閉まるように紐を通すのは意外と難しいようです。

親子で考えながら、みなさん一生懸命作業してくれました。

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紐が通ったらひっくり返して、担当者が角を整えて、

できあがり!

苦労した分、出来上がった巾着への愛着もわきますね♪

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とっても上手にできました!

ぜひ大切に使ってくださいね♪


次回の「博物館でやってみよう!」は、

6月9日(日曜日)、7月7日(日曜日)の

『百人一首教室』です。

百人一首と宇都宮市の関係を学び、かるた遊びを楽しみましょう。

こちらは、連続しての参加も、

都合のつく回のみの参加もできますので、

ぜひお申し込みください♪

また、

7月26日(金曜日)は、

「夏休み宿題応援企画!『アワ・あわ・バブル・しゃぼんだま』」

が開催されます!

はりがねや液を工夫して、いろいろなシャボン玉を作ってみましょう。

ご予約は、

028-634-1312(教育広報課)までお願いいたします。

たくさんのご予約を心よりお待ちしております!

(解説員 落合・青野)

モリアオガエルの観察会を行いました

2019年6月1日の土曜日、塩谷町の東荒川ダム親水公園で表記の観察会が行われました。

観察会が行われる公園の昼間の様子です。キショウブがきれいに咲き乱れています。

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夕方の7時には、30人近い皆さんがお集まりになり、観察会を開始しました。

本日の講師は、栃木県立博物館課長の林学芸員、栃木両生類爬虫類の会の木村さん、齋藤さんです。

これは、公園の生態系など全体的な説明をしているところです。

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次第に夕闇が迫り、あちこちからいろいろなカエルの鳴き声が聞こえてきます。期待感が高まります。

暗くなり、懐中電灯を水面に照らしてカエルを探します。林課長による解説が行われています。

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今日の主な目的のモリアオガエルの卵塊も見つかりました。これは明るいうちに撮影したものです。

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草の中に産まれている卵塊を見つけると、歓声があがります。観察の後は、そっと見守ってあげます。

流れの強い所にはでは、カジカガエルが観察できます。驚かさないように、ライトを消してそっと観察しています。

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プラスチックケースに入れたカエルをじっくり観察しています。

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お子さん達は、いろいろなカエルを探し、自分で持ってきたケースに入れたりして楽しそうでした。

カエルの見分け方や形の特徴、生活の様子などを説明しています。皆さん、熱心に聞き入っています。

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今日の観察会のまとめをしています。モリアオガエル、ニホンアマガエル、ヤマアカガエル、ツチガエル、トウキョウダルマガエル、カジカガエル、ニホンアカガエル、アカハライモリを観察することがができました。シュレーゲルアオガエルは鳴き声だけを聞くことができました。

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一時プラケースなどに入れて観察したカエルやイモリなどは、すべて元の池に戻しました。

観察会は、午後9時に予定通り終了しました。

参加していただいた皆様、有難うございました。

夜の観察会は、昼間見られない両生類たちの姿に出会うことができ、新しい発見に満ち満ちています。

来年も、皆様方のご参加をお待ちいたしております。

         (自然課 浅羽記)

2019年5月26日(日)当館講堂にて、シンポジウム「中世の鎌倉街道「奥大道」」が開催されました。

今回、栃木県立博物館第123回企画展「下野野鎌倉街道―道を行き交う人と物」の開催にあわせて、下野を通った鎌倉街道である奥大道に関するシンポジウムを開催いたしました。

参加者は180人超えとなり、大盛況でした。ご報告いただいた各発表者の方々、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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報告内容

「奥大道とは何か」江田郁夫氏(栃木県立博物館)

「武蔵の奥大道~建長8年奥大道警固令に立ち返って」青木文彦氏(さいたま市教育委員会)

「下野小山の奥大道」鈴木一男氏(小山市文化財課)

「奥大道関連遺跡「下古館遺跡」」大澤伸啓氏(栃木県中世考古学研究会)

「陸奥白河の奥大道」鈴木一寿氏(白河市文化財課)

 紙上報告「もう一つの鎌倉街道上道下野線~小野寺・皆川経由~」齋藤弘氏(栃木県立学悠館高等学校)

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一人持ち時間30分と短い時間の中で、各担当の方々からは大変興味深いお話を聞くことができました。文献や発掘事例などからのアプローチによって、「奥大道」を考える絶好の機会となりました。

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報告終了後には、シンポジウム「奥大道をめぐる諸問題」と題して、参加者からの質問を交えながら発表者の方々から回答やご意見をいただきました。シンポジウムは大変盛り上がっていました。

鎌倉から通じる奥大道。今回、下野・白河までやってきました。今回のシンポジウムを栃木県で終わらせてはもったいない!その先の陸奥まで行きましょう。というわけで、シンポジウム第2弾は東北で開催予定です。

シンポジウム「中世の鎌倉街道「奥大道」」パート2東北編(仮題)

開催予定日:本年11月~12月ごろ、会場:宮城県仙台市内

開催主体:東北中世史研究会・東北学院大学中世史研究会

問い合わせ先(東北大学文学研究科・柳原研究室:tyana@m.tohoku.ac.jp

<今後のイベントのお知らせ>

令和元(2019)年度栃木県博物館協会講演会

中世城館研究の第一人者であり、中世の街道にも造詣が深い齋藤慎一氏が当時の鎌倉街道の知られざる実像に迫ります。

日時:令和元(2019)年6月6日(木) 1400~1600(質疑応答を含む)

会場:栃木県立博物館 講堂(栃木県宇都宮市睦町22 028-634-1311)

講師:東京都江戸東京博物館 学芸員 齋藤 慎一 氏

演題:「鎌倉街道物語河を渡り、峠を越えて

対象:一般県民(先着100名)

  要事前申し込み(℡018-634-1312当会事務局(栃木県立博物館教育広報課)まで)

参加費:無料

※まだ、お席に余裕がありますので、お申し込みお待ちしています。

展示解説 担当学芸員が展示会場で企画展の解説をします。

6月8日(土)14001500 展示室2 定員20名 予約不要

とっておき講座 

「中世・鎌倉街道から近世・日光、奥州道中へ」当館学芸員 馬籠和哉

6月16日(日)13301500 講堂 定員200

※要事前申し込み(℡0286341312)栃木県立博物館教育広報課

※まだ、お席は若干余裕があります。

企画展「下野の街道道を行き交う人と物」6月16日(日)まで開催中!

まだご覧になっていない方はこの機会に是非、足をお運び下さい。また、5月20日に一部展示替えもいたしました。今までにない、考古×歴史の道の展示をご覧下さい!展示図録も絶賛発売中です。

(人文課 中山)

6月のミュージアムツアーのご案内

当館では6月に以下の展示を開催いたします。

企画展「下野の鎌倉街道道を行き交う人と物427日(土曜日)~616日(日曜日)

テーマ展「もみじとカエデ」316日(土曜日)~616日(日曜日)


6月のミュージアムツアーのスケジュールについては以下のとおりです。

ミュージアムツアーは1330分から開催しております。

土曜日、日曜日(第3日曜日を除く)、祝日のみの開催です。なお、第3日曜日はキッズ・ツアーを開催します。

6月1日 (土) テーマ展「もみじとカエデ」

6月2日 (日) 企画展「下野の鎌倉街道‐道を行き交う人と物

6月8日 (土) ロビー展示「昆虫」

(※8日は14時から担当学芸員による「下野の鎌倉街道」の展示解説がございます。)

6月9日 (日) 企画展「下野の鎌倉街道‐道を行き交う人と物

6月15日 (土) テーマ展「もみじとカエデ」

6月16日 (日) キッズ・ツアー「鳥獣戯画からみつけてみよう!~動物達と伝統文化~」


ロビー展示は約15分、

テーマ展は約20分、

キッズ・ツアーは約30分、

企画展は約40分を予定しております。

キッズ・ツアーとは?

通常のミュージアムツアーとは異なり、お子様向けに毎回内容をかえて解説を行います。

解説場所については、当日の館内の掲示板や館内放送にてお知らせいたします。

また、6月の休館日は、

3日(月曜日)、10日(月曜日)、17日(月曜日)のほか、

6月18日(火曜日)から7月1日(月曜日)までは定期消毒のため休館です。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

新緑の季節となりました。緑豊かな中央公園では、様々な花が咲き乱れています。

5月19日(日曜日)の県博デーに、キッズツアー「ぐるり。模様めぐり。~昆虫と日本の歴史~」を行いました。

キッズツアーは、いつものミュージアムツアーとは違った、お子様向けの解説です。

ご家族でご来館の際は、ぜひご参加下さい。 

 

私たちは、色々な模様に囲まれて生活しています。

昔の人は、模様に意味を感じていました。

今回は、昆虫に関する模様を館内で探します!

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最初に、展示室2の動物コーナーで、昆虫について説明しました。

昆虫は、体が頭・胸・腹に分かれ、足が胸に6本ついている生き物です。

それでは、昆虫を探しに行きましょう!

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博物館の十二単には、蝶の模様がついています。

蝶の模様には、どのような意味があるでしょう?みんなで考えました。

春には、多くの蝶が飛び交います。蝶の羽には、美しい模様が一杯です。

素敵な蝶の羽について、お話ししました。

 

次に、展示室の外国のカブトムシを見ました。

カブトムシは、日本の夏の風物詩でもあります。

カブトムシは、兜に似ていることから名づけられました。

兜の模様は、男の子のお宮参りの着物で、魔除けの意味を込めて、使われました。

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兜には、クワガタムシの由来になったものもついています。

みんなで、どこにあるかを探してみました。

 

その後、日本のカブトムシとクワガタムシについて、クイズを行いました。

カブトムシとクワガタムシは、どちらが長生きするでしょう?

栃木県には、何種類いるでしょう?

皆さん、一生懸命考えてくれました。

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秋には、赤とんぼを見ることができます。

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トンボは「勝ち虫」とも呼ばれ、武士に人気の模様でした。

陣羽織や箙には、トンボの模様が使われることもありました。

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現在、トンボを捕まえる時には、虫取り網を使うこともあります。

日本には、網の伝統模様もあります。そのため、この模様の意味も考えました。

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最後に、トンボの正しい捕まえ方を紹介し、終了です。

 

今日は、博物館で色々な昆虫の模様を探してきましたが、いかがでしたか?

館内には、他にも昆虫に関する展示がたくさんあります。

また今回ご紹介した、十二単や鎧の着付け体験も行っております。

皆様お誘い合わせの上、ぜひご来館下さい。

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"キッズツアー"は、毎月第3日曜日の1330分から実施しています。

次回は、616日(日曜日)「鳥獣戯画からみつけてみよう!~動物達と伝統文化~」です。

また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズツアーの他にもたくさんのイベントを開催しています。

みなさまのご来館お待ちしております。

(教育広報課 解説員 中田)

5月18日(土曜日)に、博物館でやってみよう!「百人一首教室」を行いました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

当日の様子をご紹介いたします。

まずは一人で練習します。

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徐々に読むスピードを上げていきましたが、みなさん札を素早くとることができました。

慣れてきたところで対戦です。

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熱戦が繰り広げられました。全勝したお子さんがいて、びっくりしました。

 

休憩時間にはロビーに飾られている平安時代の衣装の紹介をしました。

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読み札に描かれている衣装のレプリカを間近で見てもらいました。

最後に、お楽しみの時間として、化石ひろいをしました。

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15分程度の時間でしたが、どのお子さんも、ウニのとげや貝殻の化石をたくさん見つけていました。

 

以上、簡単ですが、百人一首教室(第2回)の様子をお伝えしました。

次回は6月9日(日曜日)の開催となります。

「毎回は参加できない・・・」という方でも大丈夫です。都合のつく回にご参加ください。

年間の予定については、こちらでご確認ください。

平成31(2019)年度 博物館でやってみよう

皆様のご参加をお待ちしております。

ナスヒオウギアヤメ鑑賞会を開催しました!

みなさん こんにちは。

木々の緑がみずみずしく、風もさわやかな5月ですね!

そんな5月18日土曜日、栃木県中央公園の日本庭園にて

中央公園との共催で恒例の「ナスヒオウギアヤメ鑑賞会」が行われました。

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大勢の方がお集まりくださいました!

はじめに、アヤメ類の花の形の特徴や

ナスヒオウギアヤメが発見された経緯などが紹介されました。

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そして、実際に花の近くによって観察しました。

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こちらが、ナスヒオウギアヤメ

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こちらが、アヤメ

中央公園のナスヒオウギアヤメの見ごろは、あと一週間くらいだそうです。

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「かえでばし」から見られるナスヒオウギアヤメもおすすめです。

中央公園をお散歩をされる際には、ぜひナスヒオウギアヤメもご覧ください。

(自然課 薄井)

2019年5月18日の土曜日、自然系講座「ミジンコやアオミドロを見てみよう」を博物館で行いました。

初夏の爽やかな風の吹く日で、快適な気候です。観察する材料は、前日のうちに、栃木県内の田んぼで採集してきました。

午前10時、本日担当の坂井広人学芸員から、観察についての説明が始まりました。

各テーブルに用意された観察セットのスライドガラスやシャーレに、材料を各自グループで取り分けていきます。

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お子さん達は、肉眼で動きがよく分かるホウネンエビやミジンコなどをまず見てみたいようです。

顕微鏡は、双眼実体顕微鏡と単眼および双眼の光学顕微鏡を、各グループ2~4台ご用意しました。

いよいよ観察の開始です。光学機器の取り扱いも最初はだいぶまごついたお子さんもいたようですが、だんだん上手になってきました。

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坂井学芸員が、準備した動画を随所で流して生き物の説明をしていきます。

ミドリムシの運動の様子、ミジンコの運動や子供の様子などの動画を、皆さんは熱心に見ていました。

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予期していない微生物も時々出現して、スタッフと議論を交わしている場面もありました。

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これは皆さんにとても人気のあったホウネンエビです。卵をたくさん抱えているのがメスです。

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いろいろな田んぼからの試料をだいぶ観察したところで、終了時刻の12時となりました。

以上のほかに、イタチムシ、ツリガネムシ、アメーバ、ケイソウ、ゾウリムシ、ナベカムリなどさまざまな生き物を観察することができました。ご参加いただいた皆様、有難うございました。

この観察会は毎年実施されています。また来年度も多くの皆様方のご参加をお待ちいたしております。

            (自然課 浅羽記)