みなさんこんにちは!

 

7月25日に、キッズツアー「にほんコメものがたり」を行いました。

参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

 

その様子を少しだけご紹介します。


日本人にとって身近な食物である米は、私たちの生活にも密接に関わっています。植物としてのイネの生長過程と、米にまつわる年中行事を結び付けて、1年間の暮らしを追ってみました。

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イネとは、高温多湿な環境を好む1年草の植物です。イネの生育環境に適している日本では、約2500年前からイネの栽培が行われていました。

イネといえば、刈り取られた後の、黄色い稲束のイメージを思い浮かべる子が多いようです。ですが、今は青々としたイネが田んぼ一面に広がっていますね。

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ちょうどこの時期ぐらいから、イネの花が咲き始めます。イネの花は短命ですが、とてもかわいらしい花を咲かせるので、機会があれば田んぼをのぞいてみてください。

 

農耕民族である日本人は、田んぼでの仕事がある時も、田んぼの仕事が休みの時も、お米の収穫やイネの生長を祈って生活していました。

例えば、冬は田んぼの仕事はお休みですが、2月3日の節分には、豆占いを行って、その年の天候を占っていました。イネの収穫の良し悪しも占っていたようです。

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今の時期は、来る収穫に向けて、イネが健やかに生長するように、害虫を追い払う虫送りや、良い天候に恵まれるように天祭を行う地域が多くみられます。

今年も、美味しいお米が収穫できるといいですね。


 

今年度は、8月にキッズツアーが2回ずつあります。

8月10日(月曜日・祝日)「はにわ、しってる?」

8月16日(日曜日)「みぢかな おさかな どんなかな?」

みなさんのご来館を、お待ちしております!

みなさん、こんにちは!

7月19日(日曜日)に、キッズツアー「れっつ ♪ にょろにょろ」を行いました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

当日の様子を少し、ご紹介いたします。

  

今回のテーマは、にょろにょろした生き物、「ヘビ」です。

博物館でお仕事をしていると、色々なことを沢山知っている学芸員さんから、お話を聞くことが多いのですが、ヘビの体の仕組みを教えてもらった時に、「これはすごいぞ!」と、とてもビックリしました。

参加してくれたみなさんも、ワクワクする発見があるといいなぁと思いながら行いました。

 

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ヘビは、爬虫類(はちゅうるい)という生き物です。

爬虫類は、完全に水場を離れて、陸上だけで生活することができるようになった、初めての脊椎動物(背骨のある生き物)です。

ヘビの他、トカゲ、カメ、ワニなどが、爬虫類です。

ヘビの仲間は、トカゲの仲間から進化しました。

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みんなでヘビの特長を考えながら、お話しました。

脚が無くて、にょろにょろしているのは、ヘビの先祖は土の中で生活するトカゲと考えられていて、土の中では手足が無い方が、かえって動きやすいからです。

また、細長く、脚が無い体は、狭いところに入り込むのに便利で、穴の奥で獲物を捕ったり、敵から逃げて隠れたりもできます。

そして、舌をぺろぺろしているのは、匂いを嗅ぐことで、周りの様子を探っているからです。

さらに、ヘビが脱皮をすることは、よく知られていますが、他の爬虫類では、体の部分部分で脱皮が生じますが、ヘビは一度に全身が行われます。

古くなった皮膚を脱ぎ捨てる「脱皮」をすることで、成長を続けます。

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こんな感じで、靴下を裏返すように、上手に皮を脱いでいきます。

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特別に、ヘビ(シマヘビです)の脱皮殻をお借りしたので、じっくり観察します。

眼の鱗も脱皮で新しいものに変わるし、皮もひっくり返っています。

鱗の種類も体の場所によって違うし、お腹側の一列に並んだ幅が広い鱗は、総排出孔(お尻の穴)から先は尾で、鱗は短い二列になります。

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展示室に移動して、テーマ展「骨スペシャル」のコーナーで、ヘビの骨を見たり・・・

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常設コーナーで、栃木県にいる8種類のヘビを紹介したりしました。

 

参加してくださったみなさん、最後まで、お話を聞いてくれて、ありがとうございました。

これからも、博物館をきっかけに、色々なことを楽しんでもらえたら、嬉しいです。


今年度は、7月と8月は、キッズツアーが2回ずつあります!

7月25日(土曜日)「にほんコメものがたり」

8月10日(月曜日・祝日)「はにわ、しってる?」

8月16日(日曜日)「みぢかな おさかな どんなかな?」

みなさんのご来館を、お待ちしています!!

  

  

(教育広報課 解説員 落合)

当館では、毎月第3日曜日に「家庭の日コラボイベント県博(けんぱく)デー」というイベントを行っております。

そのコーナーの1つに「百人一首ぬり絵」があります。

今月の県博デー、コンサート以外は、感染拡大防止策をとりながら実施しました。

館内には、ぬり絵を配架して持ち帰りができるようにしてあります。

しかし、館内でぬり絵ができるスペースの復活はしておりませんので、データを引き続きアップロードします。

ぜひ、ご自宅でもぬり絵をしながら百人一首に親しんでみてください。

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【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

(うわさ)(たか)い、高師(たかし)(はま)のいたずらに()(なみ)(そで)()れないように()をつけましょう。なんといっても浮気者(うわきもの)有名(ゆうめい)なあなたに(こい)しないように()をつけないと、やがて()てられて(なみだ)(そで)()らすことになると(こま)りますから。


【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

(わたし)(そで)は、(しお)()いたときでも海中(かいちゅう)(かく)れて()えない(おき)(いし)のように、(だれ)()らないようでしょうが、いつも(こい)(なみだ)(かわ)()がないのです。


まだ、館内に印刷したものが置いてありますので、そちらもご自由にお持ち帰りください!

※塗り終わったもの(以前のものでもOK)を8月2日までに、受付に持ってきてくれた方は、作品を館内掲示&【プレゼント】があります♪

当館では、毎月第3日曜日に「家庭の日コラボイベント県博(けんぱく)デー」というイベントを行っております。

そのコーナーの1つに「百人一首ぬり絵」があります。

今月の県博デーも新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となってしまいました(7月はクイズとぬり絵、キッズツアーは復活予定です!)ので、ぬり絵のデータをアップロードします。

ぜひ、ご自宅でもぬり絵をしながら百人一首に親しんでみてください。

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【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

ひと晩中(ばんじゅう)(こい)(なげ)きで(しず)んでいるこの(ころ)は、なかなか()(あけ)けないで、寝室(しんしつ)板戸(いたど)隙間(すきま)までも(しら)んでくる様子(ようす)もなく、まったくよそよそしいものですねぇ。


【見本】

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【ぬり絵】

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【歌の意味】

(おも)(どお)りにならない(こい)(なげ)(かな)しんではいるが、それでも(いのち)はながらえているのに、つらさで()()れないのは、こぼれ()ちてくる(なみだ)であるのだなぁ。


館内にも印刷したものが(数量限定になりますが)置いてありますので、ご自由にお持ち帰りください!

※塗り終わったものを休館明けの7月7日以降、受付に持ってきてくれた方は、作品を館内掲示&【何か】があるかも!?

7月のミュージアムツアーのご案内

当館では7月に以下の展示を開催いたします。

★テーマ展「骨が語る動物の秘密」3月14日(土曜日)~9月22日(火曜日)

★テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」7月18日(土曜日)~12月13日(日曜日)

★テーマ展「いろいろな時代の衣装と道具」7月18日(土曜日)~8月16日(日曜日)

7月のミュージアムツアーのスケジュールについては以下のとおりです。

※ミュージアムツアーは13時30分から開催しております。

※土曜日、日曜日(第3日曜日を除く)、祝日のみの開催です。なお、第3日曜日と7月25日(土曜日)はキッズツアーを開催します。

7月11日(土曜日) テーマ展「骨が語る動物の秘密」

7月12日(日曜日) スロープ展示

7月18日(土曜日) テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」

7月19日(日曜日) キッズツアー「れっつ ♪ にょろにょろ」

7月23日(木曜日) テーマ展「おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし」

7月24日(金曜日) テーマ展「いろいろな時代の衣装と道具」

7月25日(土曜日) 展示室1

7月25日(土曜日) キッズツアー「にほんコメものがたり」

7月26日(日曜日) テーマ展「骨が語る動物の秘密」


※テーマ展とスロープ展示は約20分、キッズツアーは約30分を予定しております。

 なお新型コロナウイルス感染拡大防止のため人数を制限する場合があります。

 詳しくは当日受付までお問合せください。

☆キッズツアーとは?☆

 通常のミュージアムツアーとは異なり、お子様向けに内容をかえて解説を行います。

 解説場所については、当日の館内の掲示板や館内放送にてお知らせいたします。

 
 また、7月の休館日は、

 1(水曜日)~6(月曜日)、13日(月曜日)、20日(月曜日)、27日(月曜日)です。

 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

栃木県立博物館では、令和2年度8月採用の会計年度任用職員を次のとおり募集します。

◯宇都宮市・任期8月・博物館解説員の募集(栃木県立博物館)
(令和2年8月~令和3年3月)
1採用予定人員 1名
2応 募 資 格 高等学校卒業以上、基本的なパソコン操作(Word、Excel 等)ができる者 等
3選考方法等 令和2(2020)年7月16日(木)小論文・面接
4受付期間 令和2(2020)年6月12日(金)~令和2(2020)年7月10日(金)

詳しくは募集要項を御覧ください。

①募集要項【解説(8月採用)】.pdf

②選考願書【解説】 .pdf

③ 履歴書【解説】.pdf

 栃木県初記録のオガワアカムカデのトピック展示が始まりました(博物館エントランスホール、8月30日(日)まで)。

 2017年と2018年の栃木県立博物館の行事で、栃木県中央公園の土の中の動物の観察を行い、その際に作製した標本の中から栃木県初記録になるオガワアカムカデ(ムカデ綱オオムカデ目アカムカデ科)が見つかり、栃木県新産として県立博物館研究紀要で発表しました。

 今回のトピック展示では、オガワアカムカデを紹介するとともに、近縁なムカデ・ヤスデの液浸標本を展示しています。

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 担当者がこだわって作成したオガワアカムカデの「見分け方」というマニアックなパネルにもご注目ください!

 身近にあるものも、当たり前のもの、と思わずによく自然観察してみると、新しい発見があるかも!

 同じく宇都宮市内で発見された新種の冬虫夏草「クサイロコメツキムシタケ」も6月21日(日)まで展示されていますので、あわせてご覧ください。

小泉斐展も残すところあと10日!

今週から後期展示がはじまっています!!

前期に見に来てくれた方も、もう一度お楽しみいただけるよう後期は充実度アップでお届けしております。

今回は、後期展示のなかでも、とくにこれぞという見どころをご紹介したいと思います!


* 斐の多彩なスケッチ集*

『檀森斎遺稿』巻一~四 小泉斐 東京都立中央図書館特別文庫室蔵

全四冊の『檀森斎遺稿』は、テーマごとに写生図が貼られた冊子で、巻一は動植物、巻二は風景、巻三は人物、巻四は道具類の図をまとめています。

どれもこれもおすすめしたいところなのですが、そのなかでもイチオシはNo.5『檀森斎遺稿』巻三です!!

みなさん、斐展のチラシ裏面のこの写真に見覚えはありませんか?

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斐が京都の茶屋で実際に出会った像 そのスケッチの出来栄えは・・・

斐が描いた「狂言通圓像」のスケッチが収録されているのが『檀森斎遺稿』巻三になります。

斐が通圓像のスケッチを描いたのは、寛政7年(1795)の26歳の頃、水戸藩士たちとともに関西調査旅行におもむいたときのことでした。

会場では、モデルとなった「狂言通圓像」と斐のスケッチをならべて展示しております。

「狂言通圓像」は、現在も宇治橋のたもとにある通圓茶屋さんで代々大切にされてきたお像で、今回特別に展覧会への出陳がかないました!

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実に225年ぶりの邂逅(かいこう)!!?こんな機会、もうないかもしれません!

ぜひ会場で本物の「狂言通圓像」と斐のスケッチを見比べてみてくださいね♪

在りし日の宇治での出来事を想像すると、丹念に写そうとする斐の息づかいが聞こえてくるようです。

そして!なんと!ミュージアムショップでは、斐展のための特別入荷で通圓茶屋さんの新茶を販売しております!!

斐も通圓茶屋に立ち寄ったときには、名物のお茶を飲んで休憩したという記録もあるのですよ~!

斐が宇治にいた225年前に思いをはせ、おうちで一服してみませんか?

 

*これは見なきゃ損!斐の富士登山図!!*

No.79 富嶽全図巻 小泉斐 栃木県立美術館蔵

宇治で通圓茶屋を訪ねた寛政7年の関西調査旅行の帰り道には、水戸藩士らとともに東海道の途中で富士登山にも挑戦しました。

斐はそのときの体験をもとに、富士山を登って下山するまでの一連の道のりを描いた富士登山図をいくつか遺しており、そのなかでも斐直筆の完成作品が「富嶽全図巻」です。

斐の富士登山図は、実体験による新鮮さから同時代や後代の画家に大きな影響を与え、関東文人画壇の超有名人!谷文晁(ぶんちょう)も斐の図からほとんど同じ富士登山の図巻を制作しています。

とってもよくばりな後期展示は、斐直筆の「富嶽全図巻」、斐が晩年に版本(木版画)により刊行した『富岳写真』(後期展示:No.81茂木町まちなか文化交流館ふみの森もてぎ蔵本)、斐の図を模した文晁の「富士山中真景全図」(静岡県富士山世界遺産センター蔵)を一同に目にすることができるのです!!

同じ場面を展示していますので、その違いをゆっくり見てみてくださいね!

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*見たらきっと元気になれる!*

No.58 鍾馗図 小泉斐 個人蔵

最後にご紹介するのは、怒りの形相の鍾馗さんです。

鍾馗の絵は、現在でも5月の端午の節句に子供の成長を祈って飾られることが多いものですが、魔除けや厄除け、そして病除けの神として信仰されてきました。

中国には病を撃退する鍾馗のお話があります。

唐時代の玄宗皇帝が病の床に臥していたとき、夢の中に鍾馗が現れ、悪さをする子鬼を退治し、玄宗の病が癒えたというのです。

その後、玄宗は夢に出てきた鍾馗の姿を宮廷画家に描かせました。これが鍾馗図のはじまりとされます。

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斐の「鍾馗図」にも、よく見ると鍾馗の足元に破れ笠に隠れる子鬼(悪疫)が描かれていますね。

この子鬼、鍾馗に見つかると、目玉をえぐられ、からだを引き裂かれ、食べられてしまうのです......!

そんな末路とは思いもつかない、なんとも愛くるしいつぶらな瞳の子鬼ちゃんです。

絵に添えられた文字からは、天保5年(1834)5月吉日に描かれたことがわかり、つまり端午の節句のための制作でした。

力強い覇気みなぎる鍾馗さんと、そんな鍾馗さんから逃げようとする子鬼ちゃんの絵は、子どもにもやさしく魔除けの祈りを伝えるかのようです。

どうぞみなさまも、この絵の前で、鍾馗さんの元気なパワーをもらい、子鬼ちゃんのかわいさに癒されてみてはいかがでしょうか?


まだまだ語りつくせない魅力がいっぱいなのですが、つづきは会場内で実際の作品を見てお楽しみいただければと思います!

会期終了まで、あと、10日!!!

すでに見に来てくださった方も、まだの方も、ぜひともご来館お待ちしております!!!

(人文課 久野)

この入札に関する詳しい内容については、以下の資料をご覧ください。

0入札説明書.pdf

1仕様書.pdf

2内訳書.pdf

3什器仕様図.pdf

4什器配置図.pdf

5物品売買契約書(仮).pdf

(別記様式1)入札参加申請書.xlsx

(別記様式2)入札書.docx

(別記様式2-2)積算内訳書.xlsx

(別記様式3)委任状.docx

(別記様式4)見積書.docx

(別記様式5)入札辞退届.docx

(別記様式6)質問書.docx