狩野即誉種信筆「唐子遊図屏風」(部分) 当館蔵

人文系美術工芸部門 夏季テーマ展

狩野派がいっぱい



開催期間:2021年7月13日(火曜日)
〜9月5日(日曜日)

開催概要
 当館は開館以来、室町時代後期から桃山時代にかけて活躍した初期狩野派作品をコレクションの柱の一つとし、継続的に収集してきました。ここ十数年の間では、初期狩野派への理解をいっそう深めるべく、木挽町狩野家を中心とした江戸時代の狩野派作品の収蔵にも力を入れ、当館の狩野派コレクションはさらに厚みを増しています。そんな「狩野派がいっぱい」な収蔵品の中から、本テーマ展では江戸狩野派に注目します。
 江戸狩野派とは、徳川幕府に政権が変わるのに伴い、活躍の場を京都から江戸に移した狩野探幽(1602〜74)に始まる狩野家の一派のことです。探幽は、「瀟洒淡麗」と評される新しい画風をつくりあげ、弟の尚信(1607〜50)、安信(1613〜85)らとともに、江戸狩野派の基礎を築きました。以降、江戸時代を通じて、狩野派の絵師たちは幕府や各地の大名諸侯の御用絵師をつとめ、もっとも正統な画派として栄えました。
 余白を効果的に用いる江戸狩野派の作品は、詩情あるゆったりとした魅力の中に、ときに力強さや可笑しみものぞかせます。展示室いっぱいの狩野派の絵画を前に、心休まるひとときをお過ごしいただければ幸いです。

  全22件展示(うち初公開作品1件)

関連行事
担当学芸員による展示解説
  本展示を観覧しながら、担当学芸員がわかりやすく解説します。
  日時 令和3(2021)年7月25日(日)、8月28日(土) いずれも14時00分〜15時00分
  場所 当館展示室2
  定員 20名
  ※予約は不要です。参加費は無料ですが、館内を観覧するので、別途観覧料が必要です。

学芸員とっておき講座     
  「江戸時代の狩野派」についてお話しします。
  令和3(2021)年7月18日(日) 13時30分〜15時
  場所 当館講堂
  定員 40名
  ※要予約、参加費は無料です。


主な作品

狩野探幽守信筆「陶淵明菊梅図」左幅 狩野探幽守信筆「陶淵明菊梅図」中幅 狩野探幽守信筆「陶淵明菊梅図」右幅
    
 狩野探幽守信筆 「陶淵明菊梅図」 当館蔵



狩野養朴常信筆「布袋寒山拾得図」左幅 狩野養朴常信筆「布袋寒山拾得図」中幅 狩野養朴常信筆「布袋寒山拾得図」右幅
    
 狩野養朴常信筆 「布袋寒山拾得図」 当館蔵


  
狩野即誉種信「唐子遊図屏風」右隻
狩野即誉種信「唐子遊図屏風」左隻
    
 初公開 狩野即誉種信筆 「唐子遊図屏風」 当館蔵



テーマ展「狩野派がいっぱい」出品目録


お問い合わせ
教育広報課 028-634-1312 (直通)
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