企画展
“異”常の色・形
~時に思いが宿るもの~
開催趣旨
私たちの暮らしの中には、さまざまな色や形があふれています。身近な道具の色や形に注目してみると、自然のものを上手に利用してきた先人たちの工夫を感じることができます。
しかし、それだけではありません。私たちは、行事や儀式、まじないなど、特別な時には特別な色や形を多用します。
つまり、特別な意味を見出して道具類を選ぶ時、あるいは何かの願いを込めようとする時には、それに応じた色や形を選んでいるのです。 |
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会期
令和7(2025)年
10月4日(土)
~
令和7(2025)年
11月24日(月)

開館時間
午前9時30分
~
午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日
月曜日(10月13日(月)・11月3日(月)・11月24日(月)を除く)、10月14日(火)、11月4日(火)
展示構成・主な展示資料
第1章 色
生死に関わることなど、私たちにとって重大な区切れ目にあたっては、古来多くの儀式が行われてきました。そこで重視される特定の色に注目します。第1節 赤
第2節 白
第3節 黒
第4節 組合せ・対比
![]() 背守りつきの着物 |
![]() オタカラ(エビス・大黒天) |
![]() 男体山登拝祭の行人 |
![]() 白無垢 |
![]() カンザヤ(霊柩車) |
![]() 出初め |
第2章 形
私たちは、あまりに整っていたり、何かに見立てられたりするような形にさまざまな意味を見出してきました。特別な力を感じ、思いが込められる形を見ます。第1節 丸・輪
第2節 三角
第3節 二股
第4節 願いを写すもの
【コラム】 形あれこれ
![]() 三日月様の奉納物(個人蔵) |
![]() 鉄輪を連ねた奉納物(多賀神社蔵) |
![]() オボッキ(背守りつきの産着) |
![]() オブギ(背守りつきの産着) |
![]() 道祖神ヘの供え物 |
![]() 玉藻前草紙絵巻貼合屏風(部分) |
![]() 眼病平癒祈願の奉納物(さくら市内行政区蔵) |
第3章 超える
ありふれたものと何かが異なることは、特別と感じられる色や形で表現されてきました。特別な存在ともなる“超える”ものについて、確認します。第1節 強力化
第2節 神化
【コラム】 ほかと違う
八つ目図絵馬 |
大草鞋の奉納 |
「山梨郡山梨岡神社ご神体の図」(本紙) |
大天狗面(複製) |
関連イベント
- (1)特別講演「カタチの民俗」
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日時 令和7(2025)年10月11日(土) 13:30~15:00 講師 板橋春夫氏(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科非常勤講師) 会場 当館講堂 定員 150名(要予約)
※聴講には当日の観覧券が必要です
- (2)記念講演会・対談「一本足の神・夔神(きのかみ)と丸石神」
-
日時 令和7(2025)年10月25日(土) 13:30~15:30 講師 丸尾依子氏(山梨県立博物館学芸員)・(15:00~ 対談)宮田妙子(当館学芸員) 会場 当館講堂 定員 150名(要予約)
※聴講には当日の観覧券が必要です
- (3)学芸員とっておき講座「色・形が“異”常になる時」
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日時 令和7(2025)年11月16日(日)13:30~15:00 講師 宮田妙子(当館学芸員) 会場 当館講堂 定員 150名(予約不要) 無料
- (4)担当学芸員による展示解説
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日時 令和7(2025)年11月9日(日)14:00~15:00
令和7(2025)年11月15日(土)14:00~15:00講師 宮田妙子(当館学芸員) 会場 展示会場 定員 20名程度(予約不要)
※展示を観覧するので観覧料が必要です
- (5)講座「栃木の民話語り(色・形にまつわる話) 」
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日時 令和7(2025)年10月26日(日) 13:30~15:00 講師 栃木県民話の会連絡協議会会員・宮田妙子(当館学芸員) 会場 当館講堂 定員 定員150名(予約不要) 無料
- (6)体験講座
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①「願いを込める」
日時 令和7(2025)年11月3日(月・祝) 10:00~15:00 会場 当館エントランス 定員 用紙がなくなり次第終了(予約不要) 無料 内容 絵馬に見立てた色紙に願いを書いて、絵馬掛けにかけましょう ②「触る・聴く・匂う」
日時 令和7(2025)年11月8日(土) 10:00~15:00 会場 当館玄関ポーチ・エントランス・講堂等 定員 定員なし(状況に応じて制限する可能性あり)(予約不要) 無料 内容 ・お囃子・太鼓演奏 10:00~/11:00~/13:00~/14:00~
・水琴窟の音を聴く
・着物をはおる
・香りをかぐ
出演 富士見太鼓・おはやし会(宇都宮市令和6年度最優秀市民憲章賞受賞)