2024年10月6日(日)14時~企画展展示室にて、企画展担当の山本学芸員による展示解説を行いました。延べ46名の方々にご参加いただきました。
まずは菌類の話から。菌類の仲間にはキノコになるものやカビのようなものがあること、それらの増え方や栄養の取り方について山本学芸員が例を挙げながらわかりやすく説明しました。
次にとちぎで見られるキノコについて。毒キノコや食べられるキノコについて、展示されている標本や写真パネルを用いて解説しました。これは参加者の方々は特に興味があったようで、皆さん標本や写真パネルに近づいて見たり、写真を撮ったりしていました。
さらに季節や場所によって生えるきのこを紹介。「シャカシメジは今年たくさん出ています」とか「カンゾウタケはスダジイの林に出るキノコで、マリネなどにして食べるところもあります」などの話を交えながら解説しました。
そしてとちぎで発見されたキノコやご当地キノコを紹介。学名にnikkoensisとつく日光で見つかったキノコや昭和天皇が発見されたアカヒトデタケを紹介しました。またアスパラガスの畑に生えるマッティロロミケス・テルフェチオイデスについて「これは甘いキノコです」と山本学芸員が説明すると、「食べたことありますか?」と参加者から質問がありました。(山本学芸員は食べたことがあるそうです。)
最後に「博物館にある標本は、キノコに興味のある県民の皆さんの協力によって集められています。もし面白いキノコが見つかったら、ぜひ博物館にお知らせください。」との山本学芸員の言葉で締めくくりました。
栃木県立博物館では、現在企画展「とちぎのキノコ」(~11/4)を開催中です。
またテーマ展「栃木の畑作~麻・麦・かんぴょう~」(~11/10)、10/5から始まりましたテーマ展「ヘビなんて、キライ!」(~3/2)、「植物画の楽しみ~絵で感じるボタニカル今昔~」(~11/24)も同時開催で見ごたえ満載ですので、ぜひご来館ください。
(自然課 三宅)
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