2024年8月4日(日)に「鶴田沼緑地で昆虫をさがしてみよう」を開催しました。今回の観察会は、宇都宮市の鶴田沼緑地です。
集合場所から歩いて観察会場へ向かう途中、目の前に広がる鶴田沼の上空をシオカラトンボやギンヤンマなどトンボの仲間が飛び交う姿が見られました。沼の水面にはアメンボとヒメアメンボがたくさん見られました。
写真に写っている木はアカメガシワと言います。アカメガシワの実を吸いにオオホシカメムシやヒメホシカメムシが集まっていました。この2種類は、似ていますがヒメホシカメムシのほうが一回り小さいです。比較してみると違いが分かります。
沼の周りは雑木林に囲まれており、遊歩道を歩いているとアブラゼミやツクツクボウシの声が聞こえてきました。ツクツクボウシの鳴き声を聞くと夏の終わりが近いと言いますが、昆虫観察はまだまだでこれからです!
観察地に到着しました。ここで皆さんと一緒に草地と雑木林で自由に昆虫採集をしました。見つけた昆虫は、採集した後に観察をします。果たしてどんな昆虫が見つかったかな?
雑木林では、コガネムシやゾウムシの仲間など樹木の葉を食べる昆虫が見つかりました。
また、アカボシゴマダラと呼ばれるチョウも見つけてくれました。このチョウは、中国から持ち込まれた外来種と言われています。関東地方に生息するアカボシゴマダラの幼虫は、エノキの葉を食べて成長しますが、同じくエノキの葉を食べる在来種のオオムラサキやゴマダラチョウとエサを巡って競い合う可能性があります。
一方、草地では、歩いていると隠れていたクルマバッタやショリョウバッタが飛び出してきました。バッタを捕まえようと、参加者の皆さんは虫とり網を振りました。
その結果、たくさんのバッタの仲間とヤマトシジミと言われるシジミチョウを見つけることができました。さらに、空を見上げるとウスバキトンボがちらほらと飛んでいました。
雑木林と草地で見られる昆虫は、違いがあって面白いですね!
鶴田沼緑地では、たくさんの昆虫を見つけることができました。身近な場所こそ、探してみると意外な発見があるかも知れません。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
(自然課 永嶋)
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