みなさん、博物館で展示している動物の骨格標本が、どのようにつくられているかご存知ですか?
方法はいろいろありますが、基本は、動物の死体を人の手で解体し、内臓、筋肉、腱などを取り除いて骨にしていきます。
講座「豚足で骨格標本をつくろう!」では、豚足を材料に、骨格標本をつくる作業の一部
を体験していただきました。
まずは、参加者の皆さんには、豚足を一本選んでいただきます。
ブタは4本足です。しかし、講座で配られた豚足が前足か後足か、左足か右足かはわかりません。そこで、いくつかのポイントをおさえ、豚足の根元を除肉して骨を観察してもらうと、「左前足」、「右後足」というように区別がつくようになります。豚足がどの足かわかるなんて、ちょっとかっこよくないですか!?
講座に参加した方は、これは右前足だとわかります!
和気あいあいと作業を進めていた参加者の方々も、集中しはじめると、次第に口数も少なくなり、作業に集中している姿が見られました。
講座も終盤に差し掛かると、肉もだいぶ取り除かれ、指の骨が出てきました。この講座特製の豚足骨格写真の下敷きの上に骨を並べ、取り出した骨がどこの骨なのかを確認しながら、作業を進めます。確認しながらでないと、後で組み立てる時に、骨の位置がわからなくなってしまいます。
さすがに講座の時間内で、骨格標本を完成させることは難しいため、骨は指ごとに分けてチャック付きビニール袋にしまい、持ち帰っていただきました。続きの作業はご自宅でお願いします!
2時間半の長丁場の講座でしたが、途中休憩を挟みながら、参加者のみなさん、根気よく作業を続けてくださいました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
企画展「とちぎのキノコ」は11月4日(月)までの開催です。
関連行事もあります。ぜひ、ご参加ください。
・記念講演会 「市民が支える菌類研究-『新・入生田菌類誌』完成までの道のり」
講師:神奈川県立生命の星・地球博物館主任学芸員 折原貴道氏
8月25日(日)13:30~15:00
*要予約・要観覧料 定員150名
・学芸員とっておき講座 「とちぎのキノコ図鑑」
講師:当館学芸員 山本航平
10月20日(日) 13:30~15:00
・学芸員による展示解説
10月6日(日)14:00~15:00
*要観覧料
・観察会「秋のキノコ観察会」
9月14日(土)10:00~12:00 栃木県中央公園
*要予約 定員30名(ただいま、キャンセル待ちとなっております)
・体験「キノコペーパースタンドをつくろう」
9月21日(土)14:00~15:30 みーたん広場
*********
栃木県立博物館では、企画展のほかにも展示が盛りだくさん
・テーマ展「世界の!栃木の!!コガネムシ~カブトムシだってなかまだよ~」
・テーマ展「武士の装い-館蔵刀剣武具展-」
・テーマ展「栃木の畑作~麻・麦・かんぴょう~」
8月18日(日)は県博デーもあります
ぜひ、足をお運びください。
(自然課 井上)
コメント