みなさん、こんにちは!
まだ6月なのに、暑い日が多いですね。
気温差で体調を崩さないように、本格的な夏に備えて、元気に過ごしましょう!
6月16日の日曜日、県博デーに、キッズツアー「フンチュウって、なーんだ?」を行いました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
当日の様子を少し、ご紹介します。
フンチュウって、聞きなれない言葉ですが、漢字で書いたら「糞虫」です。
動物のフンを食べる虫の種類は色々ありますが、その中でも、フンを食べるコガネムシの仲間のことを、フンチュウと呼びます。
フンチュウは、びっくりするほど色々な姿形をしています。
穴を掘るために、頑丈な腕を持っていますが、木に登らないので、ツメは見えないくらい小さいです。
住む場所によって、同じオオセンチコガネでも、体の色が全然違ったり、不思議ですね。
フンコロガシという名前の方が、なじみ深いですが、フンチュウの中で、フンを転がして運ぶ仲間のことを、フンコロガシと呼びます。
日本には約160種のフンチュウがいますが、フンを転がすのは、マメダルマコガネだけです。
昆虫専門の学芸員の永嶋さんが、5月に茂木町の雑木林で、プラスチックコップのワナで採集した、マメダルマコガネが動く様子の動画を見てもらいましたが、写真で見ても、平べったい脚をしている様子が分かります。
体長は、約3ミリメートルです。
フンは、動物が食べ物から栄養を吸収した残りカスだけど、栄養たっぷりということや、すべての生きものは食べ物を食べなければ生きていけないし、出した残りカスも、他の生きものにとって、無くてはならない食べ物になり、食べて、出して、ぐるぐる回っているという、話をしました。
お話を聞いてもらって、フンチュウってどんな虫か、少しイメージできたと思いますが、イメージに当てはまらない種類もたくさんいて、知れば知るほど、とっても不思議です。
おまけコーナーでは、ちょっと特別な体験をしてもらいました。
フンチュウは、カメムシのようにくさいニオイを出したりしませんが、フンを食べたり触ったりしたらくさいです。
じゃあ、フンチュウの標本のニオイはどうかな?
みんなでニオイをかいでみました。
用意したのは、40年くらい前の、外国のフンコロガシの仲間の標本です。
フンのニオイはしませんが、お腹の中のフンや虫の体が腐ったニオイや薬品のニオイ、40年経過したニオイが混じった、独特のニオイがします。
例えば、コガネムシの仲間のカブトムシの標本は、こんなニオイはしないそうですよ。
展示室に移動して、テーマ展「コガネムシ」で、世界や栃木県の標本を見ながらお話をして、キッズツアーはおしまいです。
こどもの時の、生きものや自然に触れ合う経験は、大人になった時に、良いですよ!
次回のキッズツアーは、7月21日の日曜日、2時から行います。
「なぜ?なぜ?どうして!?はくぶつかん」
博物館って実はこんなところ!!
ふだんは見られないウラ側も紹介しちゃうよ♪
ぜひ、お気軽に、いらしてください!
教育広報課 解説員
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