令和6年5月5日(日)宇都宮市 鬼怒川緑地運動公園にて、観察会「鬼怒川でコガネムシをさがそう」を開催しました。現在、開催中のテーマ展「世界の!栃木の!!コガネムシ~カブトムシだってなかまだよ~」関連行事になります。
今回の観察会には、13名の方々が参加しました。当日は、日差しが強く、夏の兆しを感じることができる絶好の観察会日和!でした。
始めに、開けた芝地でコガネムシを探しました。探すコツは、姿勢を低くすること。コガネムシが地面ギリギリをハエのように飛んでいます。
参加者の方がアシナガコガネを見つけました。日中に活動し、ノイバラやフジなどの花粉を食べます。
また、芝がある場所では、いることが多いヒラタアオコガネも見つけることができました。
芝地から場所を移動します。ここは、高木と低木の植物が入り混じった場所です。
ノイバラの花に、コアオハナムグリとカタモンコガネが集まっていました。コアオハナムグリは花粉や蜜を、カタモンコガネは花粉や蜜のほかに花びらや葉を食べに来ていました。
上の写真は、ノイバラの花に止まるカタモンコガネです。
ハリエンジュの白い花の近くをコアオハナムグリが飛び交っています。参加者が網で花をすくうとコアオハナムグリを採ることができました。
突然、栗原学芸員が何かを見つけ網を振ります。
網の中には、キバネツノトンボが入っていました。丘陵地や河川敷の草原に生息しています。名前にトンボとついていますが、ウスバカゲロウの仲間(アミメカゲロウ目)です。
今回の観察会では、コアオハナムグリ、コイチャコガネ、カタモンコガネ、ヒラタアオコガネ、アシナガコガネ、ビロウドコガネの仲間の6種のコガネムシを確認することができました。今年は、花の進みが早かったため、アキグミやコナラの花に集まる珍しいナラノチャイロコガネを見つけることができませんでした。ですが、いろいろなチョウやハムシなどの昆虫も見つけることができました。参加者の方々も、久しぶりに夢中になって昆虫を探していました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
現在、開催中のテーマ展「世界の!栃木の!!コガネムシ~カブトムシだってなかまだよ~」の関連行事について
・展示解説 14:00~14:30
8月17日(土)
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ただいま博物館では
・企画展「メジャーもマイナーも大公開!とちぎ江戸絵画アートの底力~珠玉の上野記念館コレクション~」
・テーマ展「"ちらし"も積もれば(宝の!)山となる~引札が彩る下野の正月~」
・テーマ展「令和6年度巡回展 栃木の遺跡」
も開催中です。
ご来館をお待ちしております。
(自然課 永嶋)
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