博物館でやってみよう「貝合わせ体験」を行いました。

みなさん、こんにちは!

日ごとに暖かい一日が多くなり、もう春がすぐそこに来ていることを感じられるようになりましたね。

さて、2月25日に博物館でやってみよう「貝合わせ体験」を行いました。

その時の様子をご紹介します。


もうすぐひな祭り。ひな壇(だん)飾りの中に貝桶(かいおけ)を置いたり、蛤(はまぐり)のお吸い物をいただく習慣があることを知っていますか。じつは貝合わせという昔の遊びに関係しています。

本来の貝合わせは平安時代に貴族が貝の美しさや珍しさ、それに添えた和歌の出来栄え(できばえ)を競う遊びでした。それに対して貝の上下を分けて複数の伏せた貝の中から対になるものを見つける遊びを貝覆い(かいおおい)と言います。時代が下がるにつれてこちらも貝合わせと呼ばれるようになりました。主に大きさや見た目の良いハマグリが使われて同じ貝の裏側に関係のある絵などを入れて楽しみました。また一組の貝は他の貝殻(かいがら)とは決して合わないことから、貝とそれを収納する貝桶は夫婦円満の象徴(しょうちょう)とされて江戸時代は公家や大名家の嫁入り道具となりました。ひな壇飾りの元にあたります。当館にも昔の貝や貝桶があります。

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とってもきれいですね

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そしてこちらの写真が、貝をいれておいた「鉄線唐草九曜紋散貝桶(てつせんからくさくようもんさんかいおけ)」という貝桶です。

皆さんにも遊んでもらいました。遊び方は神経衰弱と似ており、このように貝を円形に並べ、真ん中に出した貝と対になる貝をさがします。
ポイントは、貝の表面をよく見ること。対となる貝は、表面の模様が同じです。

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また裏面には、同じ絵や関連のある絵が描かれています。月とウサギで正解です!(こちらで使用しているのは、以前の体験活動でのビノスガイを用いて作成したものです。)

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いよいよチャレンジ!うまく見つけられたかな?

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同じ貝ならぴったり合うはず。

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またそれぞれ自分だけの貝合わせを作ってもらいました。関係のある絵をかいてみましょう。細かいところまでていねいにかいていますね。

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すてきな貝合わせができましたね。ぜひお家にかざって楽しんでください。

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小さな貝の中に広がるみやびの世界を体験してもらいました。少しでも昔の遊びに興味をもってもらえたら幸いです。


次回の博物館でやってみようは3月3日(日)ひな祭りの日開催の「十二単(じゅうにひとえ)を着てみよう」です。

こちらは予約不要です。みなさんのご参加をお待ちしております。

教育広報課 解説員 相子 北村