令和5年5月6日(土)、栃木県中央公園にてナスヒオウギアヤメ鑑賞会を開催しました。
例年よりも二週間ほど早い開花でゴールデンウィーク期間の開催となりましたが、午前午後二回で54名の方々が参加しました。
当日は薄曇りの天気でしたが(気温は高かったです)、星学芸員曰く、「アヤメを鑑賞するには曇りか少し雨がぱらつく位のほうが色が鮮やかに見えていい」とのこと。
まず中村副館長が、次に中央公園管理事務所の菊池所長の挨拶から始まり、星学芸員がナスヒオウギアヤメをアヤメと比較しながら解説しました。
ナスヒオウギアヤメは昭和37年に宮内庁の職員が発見して、昭和天皇が研究して名付けられました。現在、栃木県・環境省の絶滅危惧品種に指定されています。
アヤメとの違いは、花びらにあたる内花被片が約2cmと小さく目立たないところが大きな特徴です。
ナスヒオウギアヤメ
アヤメ
アヤメの名前の由来、ナスヒオウギアヤメの近縁種の説明などの盛りだくさんの解説を、参加者の皆さんは配布資料を見ながら聞き入っていました。
細かいところを説明するために植木鉢に植えてあるアヤメとナスヒオウギアヤメの周りに集まってもらい、星学芸員は質問を受けながら丁寧に説明していました。
鑑賞の後は、昨年に引き続き中村副館長と有志にお茶とお菓子が振る舞われ、皆さん喉を潤していました。
今年もナスヒオウギアヤメ鑑賞会、楽しんでいただけましたでしょうか。
(自然課 三宅)
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