皆さん、こんにちは。四月も半ばに入り、新生活にもなれてゴールデンウイークが待ち遠しいこの頃となりました。
中央公園も若葉がみずみずしく成長して、動物たちも活発に活動するようになりました。
博物館では4月16日の県博デーにキッズツアー「動物のちえと私たちの生活」を行いました。
その様子を少し紹介します。
自然のとびらをたたいてみると幸せで快適な未来をつくるためのヒントをたくさん見つけることができます。
生き物たちを先生にして私たちの生活がどのように便利になってきたかをいくつか展示をとおしてご紹介してみました。
日光白根山頂を飛ぶハリオアマツバメ。実は鳥の中で平均速度が一番速い鳥で時速170キロくらいで飛びます。速さの秘密はカマのような羽にあります。
この形をドライヤーの羽に応用したらよりたくさんの風を送れるようになりました。
ホタルは光りながら飛びますが触っても熱くありません。体の中の体液の化学反応で光ります。他にもホタルイカやオワンクラゲなども紹介しました。
オワンクラゲの光る物質を見つけた下村脩(しもむらおさむ)先生は2008年にノーベル化学賞を受賞しました。非常用のケミカルライトをつけて見てもらいました。
インターネットを世界中でつなぐ光ファイバーは高熱で作るのでとてもお金がかかります。しかしカイロウドウケツという海底のカイメンの仲間は冷たい水の中で同じものを作ります。
仕組みが分かればもっと安く作れるはずで研究が行われています。本物をみんなにさわってもらいました。いがいとかたいのにびっくりしたかな。
時速300キロ近いスピードの新幹線500系は先頭やパンタグラフの形をカワセミのくちばしやフクロウの羽から応用して騒音を無くしました。
模型でその様子を見てもらいました。
いかがでしたか。動物たちのちえが私たちの生活にどれだけ役に立っているかすこしでもお分かりになれたら幸いです。
自然を観察して必要なのは「不思議だな」、「なぜだろう」と思う気持ちです。
みなさんもエネルギーを使いすぎず、環境をこわさずに新しい技術や物を作りだす手がかりを探してみましょう。
次回のキッズツアー「甲殻類(こうかくるい)の話」は、5月21日の県博デーに行います。エビやカニの楽しいお話が聞けます。
予約は不要で14時開始です。皆様のおこしをお待ちしております。
教育広報課 解説員 相子
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