「鑑真和上と下野薬師寺」 連続講演会②

連続講演会 下野薬師寺をめぐる歴史と美術②

10月9日(日曜日)、連続講演会第二回目が開催されました。

今回は、本展調査委員である川瀬由照先生(早稲田大学教授)と山本勉先生(鎌倉国宝館館長・半蔵門ミュージアム館長)から、日本彫刻史についてのご講演をいただきました。

 

川瀬先生からは、「仏像史における鑑真と唐招提寺の意義―展示作品を中心に―」という題目で、唐招提寺の国宝木彫像と鑑真和上坐像について、鑑真の渡来前後における造像技法や材質の変遷、そしてその背景となる思想についてお話しいただきました。また、冒頭には川瀬先生にも立ち会いいただいた借用時の様子など、展覧会ができるまでの過程についてもご紹介くださり、恐縮です。

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山本先生からは、「空飛ぶ薬師如来立像のひみつ 福島県南会津町田島・薬師寺薬師如来像」という題目で、下野薬師寺から飛来したという伝説を持つ田島薬師寺の薬師如来立像について、飛来伝説の霊験を表す生身仏としての背景や造形的特徴をお話しいただきました。どのようなイメージを託されて本像が制作されたのか、明快丁寧なご説明に理解が深まりました。

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川瀬先生、山本先生、懇切なご講演を賜り誠にありがとうございました。


以前のブログでもお伝えのとおり、人気につき連続講演会③(10月22日)は予約満員となっており、キャンセル待ちの状況です。

今度の土曜日・日曜日には、担当学芸員が展示資料の見どころをご紹介する「とっておき見どころ解説」の開催も予定しておりますので、よろしければ足をお運びください。

そちらはまだまだ空きがございます。

【担当学芸員による 「とっておき見どころ解説」】

1、9月25日(日) 歴史(古代)・考古分野について 終了

2、10月15日(土) 美術分野(彫刻〔古代〕・絵画)について

3、10月16日(日) 中世以降の美術(彫刻)・歴史分野について

各日 午後1時30分 ~ 午後3時、当館講堂(定員150名)、要予約(無料)

 

【図録販売中】

先生方の講演の内容をもっと知りたい方は、本展図録をご参照ください\(^o^)/

講演いただいた先生方の最新論文が掲載されております。

図録は1冊2,500円で、当館ミュージアムショップにおいて販売中です。

通信販売も承っております。

https://tochitomo01.wixsite.com/my-site

 

(人文課・久野)