6月4日(土)、塩谷町東荒川ダム親水公園において、モリアオガエルの観察会を開催し、26名の方々に参加いただきました。19時~21時まで公園の池で、モリアオガエルを中心に生き物の観察をしました。観察会の時の天候は曇り。気温と湿度は低めで、モリアオガエルが産卵のために姿を見せてくれるか心配もありました。しかし、あたりが暗くなり、参加者のみなさんが懐中電灯をつけ、草むらを探していると、モリアオガエルが、その姿をあらわしてくれました。
産卵するモリアオガエル。大きい体のメスに小さい体のオスが乗っかっています。カエルの周りにある白い泡がモリアオガエルの卵塊(らんかい)です。モリアオガエルのオスとメスの違いは、口先の形の違いにあります。口先がとがっているのがオス、丸みがあるのがメス。
池には、カエル以外にこんな変わった生き物がいました。セスジビルというヒルの仲間です。ヒルというと人や動物の血を吸うヤマビルなどを思い浮かべる人も多いと思います。しかし、セスジビルは血を吸わないヒルで、貝類を食べて暮らしています。
観察会の最後、参加者のみなさんにモリアオガエルの手の吸盤のくっつきぐあいを体験してもらいました。見た目以上に、しっかりと人の肌にくっつくので、みなさん驚いていました。
今回の観察会ではモリアオガエルのメスが姿を見せてくれました。メスが見られる機会はそんなに多くないそうで、それだけでも貴重な体験ができました。
(自然課 井上)
コメント