みなさん、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年最後の開館日12月26日(日)に行われたキッズツアーについて、ご報告します。今回のキッズツアーは、「きょうりゅうと化石」というテーマでした。恐竜好きのお子さまがたくさん参加してくださいました。ありがとうございます。
まず事前に「恐竜について調べましょう」ということで、スライドを見ながら、参加者のみなさんに質問です。
はじめに、「ゴジラとティラノサウルスは恐竜なのかな?」という質問に、参加されたみなさんは、『ゴジラは怪獣、ティラノサウルスは恐竜』とすぐに回答してくださいました。続けざまに、「なんで恐竜は本当にいたと分かるのかな?」との問いかけに、『化石』とまたすぐさまの回答!解説しているこちらがびっくり!!みなさん、恐竜について詳しいですね。
続いて博物館に展示されている恐竜たちについて説明させていただきました。同じ時代に生きていたステゴサウルス、アロサウルス、カマラサウルスたちは、どんな風に生きていたのだろうか。化石から分かること、研究者のみなさんが唱えているいくつかの説についてお話ししました。ティラノサウルスの羽毛問題は、「生えているvs生えていない」で意見が分かれています。2つの説を行ったり来たりしています。
それから、化石がどのようにしてできるかについてもスライドで説明させていただきました。化石から恐竜の大きさだけでなく、どんなものを食べていたのとか、どんな環境で生きていたのかとか、何年前くらいに生きていたのかなど、たくさんのことが分かります。
最近の話題についての話の中で、羽毛恐竜のイラスト(復元図)を見て、すぐ『シノサウロプテリクス』と答えてくれた小学生がいらっしゃいました。これまたびっくり!!見てすぐにわかるなんて、たくさんの恐竜図鑑で調べていることが伝わってきました。恐竜に羽毛が生えている・・・これまで考えられなった事実が、シノサウロプテリクスの化石によって証明されました。鳥類が恐竜類であることを確定させる標本でもあり、"羽毛恐竜化石ラッシュ"のきっかけにもなりました。
参加したみなさんの知識量がものすごく、事前の恐竜の勉強は、必要なかったかも知れませんね。
それでは、博物館の恐竜たちに会いに行きましょう。
アロサウルスは昔、ゴジラのように立っている姿(尾を地面につけ頭を高くして立っている)が考えられていましたが、今では、頭と尾が一直線になるすばやく走れる姿にかわりました。
ステゴサウルスの背中の骨板については、いくつかの説がありまだはっきり分からないという話もさせていただきました。みなさん、きっと恐竜たちの世界を思いうかべているんでしょうね。
恐竜の世界は、まだまだ分からないことだらけです。もし今日参加されたみなさんの中で、これからもずーと恐竜に興味を持ち続けて、将来たくさんの謎を解明してくれたなら、とてもうれしいです。これからも、博物館の恐竜たちに会いに来てくださいね。待ってま~す!!
次回、1月16日(日)のキッズツアーは、「魚のはなし」です。予約は不要ですので、お気軽にお越しください。
教育広報課 解説員 小池
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