毎月第3日曜日は県博デー!
11月15日(日)に、学芸員とっておき講座「美しき貝の世界」を行いました。
現在開催中の第127回企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」の主担当である南谷学芸員が、美しい貝の世界を紹介しました。
まずは、「貝はどんな動物なのでしょうか?」という問いかけからスタートしました。
キーワードは、外套膜(がいとうまく)です。
貝は、外套膜と呼ばれる体の表面を覆う膜を持っています。
外套膜から殻の成分となる液体を出し、それが化学変化することで殻がつくられていきます。
また、「貝」と聞くと、ホタテやサザエなど、固い殻をもつイメージがあるかと思いますが、イカやタコといった殻を失った仲間もいます。
殻をもたない貝もいることに、会場からは驚きの声が上がりました。
次に、美しい貝の紹介です。
例えば、丸くて光沢のあるタカラガイの仲間は、その美しさからお金として利用されていたこともあるそうです。
なお、南太平洋の一部の地域では、現在もお金として利用されているようです。
タカラガイの仲間以外にも、美しい貝はたくさんあります!
ご紹介できなかった貝もあるので、ぜひ展示室でご覧ください。
次は、美味しい貝の紹介です。
お寿司でよく見かけるネタの貝当てクイズが出題されました。
南谷学芸員の「つぶ貝は、どれでしょうか?」という問いに挙手で答えていただきました。
最後に、とちぎの貝の紹介です。
山や公園などで見かけるカタツムリも貝の仲間です。
一見すると地味なカタツムリですが、下の写真のように、同じヒタチマイマイでも軟体部や殻の色にバリエーションがあり、とても面白いです。
南谷学芸員のとっておき講座に聞き入り、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
なお、第127回企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」は12月20日(日)まで開催しています。
また、以下のように関連行事が予定されていますので、
お誘い合わせの上、ぜひご参加ください!
*11月21日(土)14:00~15:00 展示解説
*11月29日(日)13:30~15:30 記念講演会「住み続ける貝、入ってくる貝、そして未来は?」
講師:千葉県立中央博物館学芸員 黒住耐二氏(要予約)
※聴講には当日の観覧券が必要です。
*12月6日(日)14:00~15:00 展示解説
詳しくはこちらをご覧ください。
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次回の県博デーは、12月20日(日曜日)です。
とっておき講座は、「写山楼~谷文晁一門の絵画学習~」です。
テーマ展「写山楼~谷文晁一門の学習~」について、とっておきの画像を見ながら担当学芸員ならではの視点からお話しします!
みなさまのご参加をお待ちしております。
(自然課 森嶋)
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