みなさまこんにちは!
中央公園の木々も少しずつ色づき出して、いよいよ秋本番といった今日この頃、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
栃木県立博物館では、
10月27日(火曜日)から11月1日(日曜日)まで、
下野手仕事会主催の「第47回 下野手仕事会展」を開催しております。
昨日も当館エントランスには、栃木県内の名だたる職人の方々が大集結して、
自慢の伝統工芸品や民芸品の展示や販売が行われ、大いに賑わいました。
普段は、物寂しい...もとい、広々としたエントランスも、ご覧の通りの変貌。
さらに、職人さんが目の前で手仕事を見せて下さる実演コーナーもございます。
売り物や展示品の姿でしか見たことのない作品たちが、
職人さんの手によって作り出されていく様子は感動の一言。
気になることがあれば、職人さんと直にお話することもできますよ!
初日は、
小砂焼(こいさごやき)の陶芸家でいらっしゃる藤田眞一さんと、
筒描藍染(つつがきあいぞめ)の染色家でいらっしゃる若菜萠さんに実演をしていただきました。
下野手仕事会の会長も務める藤田さんには、
ロクロを使った成型の工程を実演していただきました。
はじめは土の塊だったのに、少しずつ器の形になっていく様子は見ていて飽きません。
こうして形を作ったものを窯で焼いて、器になっていくのですね。
藤田さんには、10月30日と11月1日にも実演していただく予定ですので、
今回来られなかった方も、まだチャンスはあります!
また、筒描藍染の染色家の若菜さんには、
渋筒という容器を使って、ノリで布に模様を描く「糊付け」の作業を見せていただきました。
ノリを塗った場所には糠を振るっていきます。
その部分は藍色に染まらないので、藍色の布地に白い模様を出すことができるのだそうです。
模様はとてもきめ細かいので、作業はとても慎重で繊細。思わず息を飲んでしまいます。
若菜さんには10月29日にもお越しいただく予定です。お見逃しなく!
実演コーナーは、日によっていらっしゃる職人さんが変わります。
来館前には下の「実演日程」をチェックしてみてください。
数々の栃木の名品。きっとあなたがビビッと来る作品とも出会えるはず...!
ちなみに2階の展示室ではテーマ展「日光の手仕事」も開催中です。
芸術の秋には、博物館で「職人の技と美」をご堪能ください!
(人文課 石川)
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