8月30日(日曜日)に、リレー講座第4弾!「すごくディープな日光の貝とミミズ」を行いました。
担当は、南谷です。
今回は、すっっっごくディープな講座です。
まず、栃木県の貝類の話からスタートしました。
「貝」と聞くと、一般的に海を連想するため、「海のない栃木県に分布する種類は少ないのでは?!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、栃木県には150種類もの貝類が分布し、なかでも日光市には97種類の貝類が分布しています!
奥日光の代表的なカタツムリとして、
日光の標本から名前がつけられたチュウゼンジギセル、
いろは坂で採集された栃木県最大サイズのヒダリマキマイマイなどの紹介がありました。
殻の直径が2cmをこえるいわゆるカタツムリは、いろは坂より下ではヒタチマイマイとヒダリマキマイマイが見られるのに対し、いろは坂より上ではヒダリマキマイマイだけになります。
また、ヒダリマキマイマイの殻の色もいろは坂を境に変わるとの紹介がありました。
次は、ミミズの紹介です。
栃木県には34種類が分布し、日光市には24種類のミミズが分布しています。
また、那須・日光・足尾山地には、まだ名前のついていないミミズも見つかっているようです。今後、栃木県の標本から名前がつくかもしれません!
最後に、その他の無脊椎動物(クガビル、ザトウムシ、ダンゴムシ、プラナリア)の紹介がありました。
講演後、カタツムリやミミズ、ザトウムシなど、たくさんの標本をじっくりと見ていただきました。
ご参加、ありがとうございました。
今回のリレー講座の内容の一部は、これからスタートする展示でも紹介する予定です。
●10月10日(土曜日)から開催予定
企画展「貝ってすてき!~美しい貝、美味しい貝、とちぎの貝、大集合~」
テーマ展「日光産の標本から学名がついた動植物」
●2021年1月16日(土曜日)から開催予定
企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」
次回のリレー講座は、9月13日(日曜日)「かなり不思議な日光の両生類」を開催します。
くわしくは、こちらをご覧ください。
(自然課 森嶋)
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