9月22日(火)に「きのこの観察会 in 中央公園」を行いました。講師は坂井広人主任研究員(植物担当)が務めました。4連休の最終日、天候に恵まれ、18人の参加者がありました。「きのこを発見したら直ぐに採らないで、まずは生えている様子をみんなで観察しよう!」と坂井講師から観察ルールのお願いがありました。
まずは、ナラタケモドキを発見! 成熟したナラタケモドキ(成体)と、まだ小さいナラタケモドキ(幼体)ではきのこの容姿がずいぶん違うことを観察しました。
セミの幼虫に生えるツクツクボウシタケ(冬虫夏草)を発見!
坂井講師がキノコの子実体を掘りあげたところ、ツクツクボウシの本体が見当たらず・・・。冬虫夏草の研究者ではこの状態を「ギロチン」ということを教えていただきました。穴の下の部分を丁寧に掘ると、幼虫の本体がでてきました。参加者のみなさんでその本体を観察しました。
チチタケの仲間を発見! このきのこの仲間はキズをつけると白色や黄色などの粘りのある液体(乳)を出すものがあり、今日観察しているきのこは白いタイプのものでした。この乳の粘りはきのこの傷口をふさぐ戦略なのかもしれないと説明がありました。
今回の観察会ではおよそ20種類のきのこを観察することができました。
今日、中央公園で会えたきのことは一期一会。また今度、中央公園を歩く時、どんなきのこに会えるかな?
参加いただきましたみなさん、ありがとうございました。
(自然課 渡辺)
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