8月9日(日曜日)にリレー講座「日光のササとサクラともうひとつ」を行いました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
日光で頻繁に目にするものの、見分け方がよくわからない植物、ササやサクラ。そしてもうひとつの植物。当館の維管束植物担当の学芸員、星がお話ししました。
講座の様子を少しだけご紹介します。
まずは、日光の植物について。
日光には、1,500種類以上の植物が生育しているということを知っていましたか?さまざまな植物が生育している背景には、日光の気候や多様な地形・地質が関係しています。
そして、ササについて。
ササとタケとの違いや、見分けるポイントをお話ししました。茎(ササでは稈という)の枝分かれの位置や、葉の裏に毛があるかないかなどで、大きく分類できます。
続いては、サクラ。
10種類ものサクラが自生している日光地域。全国的に見てもサクラの種類が多い理由は、基本種の種類の多さに加えて雑種が多いためです。
日光を代表する「ニッコウザクラ」は、チョウジザクラとカスミザクラの雑種。どちらの特徴も受け継いでいます。
そして、いよいよ明かされる「もうひとつ」とは...
水草です。
水の中を漂い、よく見えない水草。川に入らなければどのくらいの大きさがあるかわからないうえ、生育場所の水深によって葉の形も変わってしまいます。
そんな水草の種類や、生育場所、絶滅危惧種と外来種の攻防についてお話ししました。
今回の講座に関連する企画展「ちょっとディープな日光の自然ガイド」は2021年1月16日(土曜日)から開催予定です。
次回のリレー講座は、8月23日(日曜日)「ちょっとディープな日光の昆虫」を予定しております。たとえば同じ昆虫でも、日光地域に生息するものは色が違う?細かい部分に注目することで見えてくる、ちょっとディープな昆虫の世界をご紹介します。
くわしくは、こちらをご覧ください。
(自然課)
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