2019年9月22日、日曜日、表記の観察会を博物館にて行いました。本日の講師は、無脊椎動物担当の南谷(みなみや)学芸員です。
まず初めに、土の中にどんな生き物がいるのか説明がありました。
今日は何匹ぐらいの生物が見つかるでしょうか?という問いかけに、お子さん達からははいろいろな回答がでてきます。
野外での注意点が述べられた後に、博物館の横に出ました。
ここでは、土の構造、土壌の働きなどの説明がされています。
その後、ハンドソーティング法という方法で、ミミズやダンゴムシなどを採集しました。
5分間でミミズを7匹つかまえることが出来た参加者もいました。
その後、場所を変えて、地面に25㎝四方の枠を取りました。
その中から腐植土や土を紙袋に入れて、研修室に持ち帰り、ピンセットを使って生き物を採集しました。
小さい虫を吸い取るために、吸虫管という道具も使います。
生物を瓶の中に集めた後、エタノールを用いて固定し、双眼実体顕微鏡で観察しました。
検索表を使って、脚の数や翅の有無などの特徴からその生き物の名前を調べていきます。
少し目が慣れてくると、次々に異なる生き物が見つかります。これがとても面白いところです。
お父さんやお母さんもご一緒に顕微鏡で観察です。
お子さん達からは、ヤスデだよ!、これはジムカデだ!などと生物の名前が飛び出してきました。
最後に、今日のまとめをしました。土の中の生き物の組成から、その土地の環境が判定できるということや、足の下には実に多くの生き物が生活していることなど、興味深いお話がありました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(自然課 浅羽記)
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