7月27日の土曜日、表記の展示解説を行いました。
担当は、小さいときから冬虫夏草を採集してきた自然課の山本学芸嘱託員です。
まず、全般的な冬虫夏草の説明から入りました。胞子、菌糸、子のう、など少し難しい用語も易しく解説されていました。
次に、冬虫夏草は自然の中でどのような場所で見られるか、また、昆虫・クモ・菌類・植物などいろいろなものに発生する多種多様な冬虫夏草に関して、興味深いお話が続きました。
これはコメツキムシの幼虫に生えるムラサキクビオレタケ
参加者の方々は次第に数を増し、50名を越える皆様に熱心にお聞きいただきました。
また、古来より漢方薬として珍重されてきた、高価な冬虫夏草のお話もありました。
最後は、栃木県で発見された冬虫夏草についての説明でした。
冬虫夏草は、全国的にも研究者がそれほど多くなく、まだまだ未知の世界であること、栃木県でも新しい種類が見つかる可能性が高いことなどが話題となりました。
皆さんも、野外で冬虫夏草を探してみたらいかがでしょうか?
解説の終了後、質問時間を設けましたが、活発な質疑応答が行われていました。
冬虫夏草の標本と生態写真がこのように一堂に会する機会は、そうあることではないようです。
ご興味をもたれた方はどうぞお越しください。
なお、企画展 キノコと地衣類ー菌類って不思議、およびこのテーマ展は、9月23日(月)まで開催されています。
多数の皆様のお越しをお待ちいたしております。
(自然課 浅羽記)
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