2019年5月26日(日)当館講堂にて、シンポジウム「中世の鎌倉街道「奥大道」」が開催されました。
今回、栃木県立博物館第123回企画展「下野野鎌倉街道―道を行き交う人と物―」の開催にあわせて、下野を通った鎌倉街道である奥大道に関するシンポジウムを開催いたしました。
参加者は180人超えとなり、大盛況でした。ご報告いただいた各発表者の方々、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
「奥大道とは何か」江田郁夫氏(栃木県立博物館)
「武蔵の奥大道~建長8年奥大道警固令に立ち返って」青木文彦氏(さいたま市教育委員会)
「下野小山の奥大道」鈴木一男氏(小山市文化財課)
「奥大道関連遺跡「下古館遺跡」」大澤伸啓氏(栃木県中世考古学研究会)
「陸奥白河の奥大道」鈴木一寿氏(白河市文化財課)
紙上報告「もう一つの鎌倉街道上道下野線~小野寺・皆川経由~」齋藤弘氏(栃木県立学悠館高等学校)
一人持ち時間30分と短い時間の中で、各担当の方々からは大変興味深いお話を聞くことができました。文献や発掘事例などからのアプローチによって、「奥大道」を考える絶好の機会となりました。
報告終了後には、シンポジウム「奥大道をめぐる諸問題」と題して、参加者からの質問を交えながら発表者の方々から回答やご意見をいただきました。シンポジウムは大変盛り上がっていました。
鎌倉から通じる奥大道。今回、下野・白河までやってきました。今回のシンポジウムを栃木県で終わらせてはもったいない!その先の陸奥まで行きましょう。というわけで、シンポジウム第2弾は東北で開催予定です。
シンポジウム「中世の鎌倉街道「奥大道」」パート2東北編(仮題)
開催予定日:本年11月~12月ごろ、会場:宮城県仙台市内
開催主体:東北中世史研究会・東北学院大学中世史研究会
問い合わせ先(東北大学文学研究科・柳原研究室:tyana@m.tohoku.ac.jp)
<今後のイベントのお知らせ>
令和元(2019)年度栃木県博物館協会講演会
中世城館研究の第一人者であり、中世の街道にも造詣が深い齋藤慎一氏が当時の鎌倉街道の知られざる実像に迫ります。
日時:令和元(2019)年6月6日(木) 14:00~16:00(質疑応答を含む)
会場:栃木県立博物館 講堂(栃木県宇都宮市睦町2-2 ℡028-634-1311)
講師:東京都江戸東京博物館 学芸員 齋藤 慎一 氏
演題:「鎌倉街道物語―河を渡り、峠を越えて―」
対象:一般県民(先着100名)
※要事前申し込み(℡018-634-1312当会事務局(栃木県立博物館教育広報課)まで)
参加費:無料
※まだ、お席に余裕がありますので、お申し込みお待ちしています。
展示解説 担当学芸員が展示会場で企画展の解説をします。
6月8日(土)14:00~15:00 展示室2 定員20名 予約不要
とっておき講座
「中世・鎌倉街道から近世・日光、奥州道中へ」当館学芸員 馬籠和哉
6月16日(日)13:30~15:00 講堂 定員200名
※要事前申し込み(℡028-634-1312)栃木県立博物館教育広報課
※まだ、お席は若干余裕があります。
企画展「下野の街道―道を行き交う人と物―」6月16日(日)まで開催中!
まだご覧になっていない方はこの機会に是非、足をお運び下さい。また、5月20日に一部展示替えもいたしました。今までにない、考古×歴史の道の展示をご覧下さい!展示図録も絶賛発売中です。
(人文課 中山)
コメント