2019年5月18日の土曜日、自然系講座「ミジンコやアオミドロを見てみよう」を博物館で行いました。
初夏の爽やかな風の吹く日で、快適な気候です。観察する材料は、前日のうちに、栃木県内の田んぼで採集してきました。
午前10時、本日担当の坂井広人学芸員から、観察についての説明が始まりました。
各テーブルに用意された観察セットのスライドガラスやシャーレに、材料を各自グループで取り分けていきます。
お子さん達は、肉眼で動きがよく分かるホウネンエビやミジンコなどをまず見てみたいようです。
顕微鏡は、双眼実体顕微鏡と単眼および双眼の光学顕微鏡を、各グループ2~4台ご用意しました。
いよいよ観察の開始です。光学機器の取り扱いも最初はだいぶまごついたお子さんもいたようですが、だんだん上手になってきました。
坂井学芸員が、準備した動画を随所で流して生き物の説明をしていきます。
ミドリムシの運動の様子、ミジンコの運動や子供の様子などの動画を、皆さんは熱心に見ていました。
予期していない微生物も時々出現して、スタッフと議論を交わしている場面もありました。
これは皆さんにとても人気のあったホウネンエビです。卵をたくさん抱えているのがメスです。
いろいろな田んぼからの試料をだいぶ観察したところで、終了時刻の12時となりました。
以上のほかに、イタチムシ、ツリガネムシ、アメーバ、ケイソウ、ゾウリムシ、ナベカムリなどさまざまな生き物を観察することができました。ご参加いただいた皆様、有難うございました。
この観察会は毎年実施されています。また来年度も多くの皆様方のご参加をお待ちいたしております。
(自然課 浅羽記)
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