4月20日に茨城県ひたちなか市平磯海岸にて観察会「春の磯を覗いてみよう」を行いました。
当日は大潮で、午前中に干潮をむかえ、磯の観察には最適の日でした。
風が少し強かったですが、晴天で、お天気にも恵まれました。
まずは、磯に出て生きものの採集です!
小さな網とバケツをもって一生懸命に水の中や岩のすき間をのぞきこんでいました。
後半は、南谷学芸員が岩を持ち上げ、子どもたちがその裏をのぞき込んで、岩の裏にいる生き物も採集。
干潮時間を過ぎた頃に引き上げると、参加者が持つバケツや水槽は生き物でいっぱい・・・。
採集できた生き物たちを、南谷学芸員が解説しました。
海には、さまざまな無脊椎動物がいます。
器官の分化が明確でないカイメン、口と肛門が同じイソギンチャク、口や肛門が分かれた貝の仲間やエビ・カニの仲間などなど・・・。
一見みな同じに見えるヤドカリも、つめ先が白いのはホンヤドカリ、触角が赤色なのはケアシホンヤドカリやホシゾラホンヤドカリなど、よくよく観察すると、違いが見えてきます。
本来は五放射相称なのに,、6腕のイトマキヒトデも見つかりました。
ミノウミウシの仲間は、なかなか見つけられません。
「海の生きものの多様さ」と「生きものの進化」。ただ話を聞くだけなら小難しくて嫌になってしまいますが、自分がその場で捕まえた生きものを見ながら聞くと、実感がわいたのではないでしょうか。
海のない栃木県だからこそ、海の生きものを観察するのは大切です。多様な生きものに出会えてわくわくしました。学芸員もとても楽しんだ観察会でした。
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