みなさん、こんにちは!
いよいよ冬本番の寒さになってきましたね。厳しい寒さが続きますがみなさん体を暖かくして体調にはお気を付けください。
さて12月16日日曜日にキッズツアー「はっけん!むかしばなし」を行いました。
みなさんは衣食住(いしょくじゅう)という言葉を聞いたことはありませんか?
衣食住は食べること、着ること、暮らすこと、つまり生活の基本をあらわした言葉です。
私たちが生活のなかで使っている道具はその三つに関係したものが多くあります。
食べるときは炊飯器でご飯を炊き、服が汚れたら洗濯機で洗い、寒くなったら暖房をつけます。便利が道具がたくさんありますね。
それでは、いまより昔の電気もガスも水道もなかった時代はどんな道具を使ってどんな暮らしをしていたのかな。
キッズツアーでいくつか見ていただきました。
まず、それぞれの道具は衣・食・住のどれにあたるのかみなさんに当てていただきました。
電気もガスも水道もなかった時代、そこで使われていた道具は人々の工夫のつまった道具です。
例えば釜。かまどの火やお米の水加減を気にしなくてはいけない手間や注意が必要ですが、炊飯器に必要な電気が無くともご飯を炊くことができます。
おひつという道具を使えば、釜で炊いたご飯を冷めにくく適度に水分を吸ってくれるのでおいしい状態を保ってくれます。
湯気で水っぽくなってしまったり冷めてしまったりしてしまうのを防いでくれます。
電気がなくとも昔の道具のおかげでおいしいご飯をつくれました。
お話しを聞いてくださったあとは昔の道具の体験をいくつかやっていただきました。
まずはこちらの道具です。
こちらは石臼という道具です。様々なものを粉状にすることが出来ます。
例えば小麦は小麦粉に、そばの実はそば粉に、炒った大豆をきな粉にすることができます。
今回はみなさんにきな粉をつくってもらいました。
石臼を回すときな粉の良い匂いがしてきます。しかしなかなかきな粉は出てきません。中でどうなっているのでしょうか。
重い上臼をどけるとこのようになっていました。
穴に大豆を入れると石臼のなかで真ん中からすこしずつつぶされ外側に向かって細かくなっていきます。
しっかりつぶされたきな粉が外に出てくるようです。
手間がかかりますが石臼で手回ししてできた粉は機械でつぶしたものよりも香り豊かなものができます。
そのため今でも使うお蕎麦屋さんもあるようですね。
最後に天秤棒で水運び体験と、外で洗濯板の体験をしていただきました。
色々な昔の道具をみなさんに見ていただきました。
体験してみると大変だったり不便に思うかもしれません。
ですがそれは私たちが今の便利な生活を知っているからですよね。
昔の道具も当時の人たちの工夫のつまった便利な道具です。昔の人たちの生活に大変役立っていました。
この道具があったから今私たちがつかっている道具につながるんですね。
12月22日土曜日からテーマ展『おじいさんやおばあさんの子どものころの暮らし』が始まりました。
ぜひ、昔の道具の様々な工夫を見つけに来てください。
来月1月のとちぎけんぱくキッズツアーは『下野かるたで遊ぼう!』です。
"キッズ・ツアー"は、毎月第3日曜日の13時30分から実施しています。
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズ・ツアーの他にも
たくさんのイベントを開催しています。ぜひお立ち寄りください。
来年もよろしくお願いします。
(教育広報課 荒川)
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