皆さんこんにちは。いつも博物館をご利用下さいましてありがとうございます。
宇都宮市立陽南小学校3年生の皆さんと、体験プログラム「昔をしらべる-昔の道具体験-」をおこないました。
今回は、「火起こし体験」「天秤棒体験」「石臼体験」の3種類を体験します。
1 火起こし体験
現在はライターやマッチなどで簡単に「火」が手に入りますが、昔の人はどのようにして「火」を手に入れたのでしょうか?色々な方法がありますが、今回は火をおこす道具を使って体験です。この道具は「まいぎり式」といって、ひもを使って軸の棒をくるくる回して火をおこします。リズミカルに操作しないと、うまく回せません。初めのうちはみんな手こずっていましたが、次第に慣れてきて上手に回せるようになりました。(火起こし体験は屋内でおこなうため、実際に火はつかない仕様になっています)
2 天秤棒体験
皆さんは、水がほしいときはどうしますか?水道の蛇口をひねればいつでも好きなだけ水が使えます。宇都宮市に水道ができて約100年です。では、それ以前はどのようにして水を手に入れていたのでしょうか?じつは、井戸水を使ったり、川から水を運んだりしてきました。今回は、川から水を運ぶときに使われていた「天秤棒と水桶」を体験しました。この水桶の中には約15リットルの水が入っています。それを担いで歩いてみました。とっても重いです!フラフラしてうまく歩けません。こんな大変な仕事を毎日続けていたのかと思うと、水道のありがたさがよくわかりますね。
3 石臼体験
石臼は、何に使う道具でしょうか?そうです。粉をひく道具です。今ではほとんど使われなくなってしまいました。今回は大豆を挽いて「きな粉」をつくる体験をしました。石臼は当然ですが「石」でできているのでとても重いです。そこへ大豆を入れてぐるぐる回すのですが、とても重くて片手ではうまく回せません。みんなで少しずつ回してきな粉をつくりましたが、大変だった割にはあまり粉が出てきませんね。家族全員分のきな粉をつくろうと思ったら、とても時間がかかるし、とても疲れるという事が分かりました。
4 体験のまとめ
今回体験した3種類の道具は、現代の道具と比べるととても大変なものばかりです。ですが、これらの道具が発明される以前のことを考えると、その当時としてはとても便利な道具だったに違いありません。道具にはその時代の人々の考えや工夫がたくさんつまっているのです。
ありがとうございました。
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教育広報課
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