2018年10月27日(土)、研修室にて表記の講座を行いました。
小雨模様の中でしたが、10名ほどの皆様にご参加いただきました。担当は南谷学芸員です。
観察に入る前に、ダンゴムシやワラジムシの特徴や分類などについてのお話しがありました。
このなかまは海のフナムシと親類であり、体は頭部・胸部・腹部・尾部からなり、肢(あし)は7対14本あるそうです。
栃木県にはワラジムシのなかまが19種類もいて、このうちオカダンゴムシなど5種類は外来種です。種類によって好みの環境があり、すみわけをしています。
次に、ホソワラジムシ、オカメワラジムシ、コガタハヤシワラジムシ、オカダンゴムシの生体や、アルコール液浸標本を実際に観察しながら、その説明を聞きました。
説明中の特徴を実物で確認するのは、なかなか難しいこともあるようです。
次にその日の朝、博物館周辺で採集した、ダンゴムシなどが入った土や落ち葉をバットに入れて、皆さんにお配りしました。
その中からダンゴムシやワラジムシを探し出し、ピンセットでシャーレに取り出します。
お子さん達だけでなく、お父さん・お母さんもご一緒に作業しています。何匹ものダンゴムシが土の中から取り出されました。
ピンセットの取り扱いも次第に上手になりました。
オカダンゴムシのオス・メスを見分けました。特徴をとらえればなかなか分かりやすいです。
本日の最後の観察は、グッと難易度が増しました。オカダンゴムシとコシビロダンゴムシの判定です。
尾節の先端が三角形か台形のような形かを見極めるのです。
双眼実体顕微鏡を使っても、動いているダンゴムシの尾をよく観察するのはとても難しいです。
最後に今日の観察のまとめを行いました。
皆さんの家の近くで、今日の講座をもとにいろいろと観察してみましょう。また、面白そうなダンゴムシやワラジムシを見つけたら、博物館まで持ってきてくださいというお願いもありました。
観察をお手伝いくださったボランティアの皆様、有難うございました。
このような講座は来年も開催されます。是非皆様のご参加をお待ちいたしております。(自然課 浅羽記)
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