夏休みも終わり、秋の深まりもまだ少し先、谷間のこの時期は何か物足りない......
そんなあなたにぴったりの展示が始まりました!
゚・*:.。. 美術工芸部門テーマ展「小泉斐の世界―鮎と風景と人物―」 .。.:*・゚
開催期間:9月8日(土曜日)~10月8日(月曜日)
小泉斐の魅力を<鮎>と<風景>と<人物>に分けてご紹介。
なんと!
展示作品全20点のうち、県指定文化財が1点、初公開作品が8点!!
すごい!すごいぞ~!!
でも、もしかして。
小泉斐なんて知らない!名前が読めない!!
そんな方のために、プロフィールをご紹介いたしましょう。
*名前:小泉斐【こいずみ・あやる】 (男です!)
*生没年:1770~1854年 (江戸時代後期の人です!)
*出身地:下野国芳賀郡益子 (益子焼だけじゃないんです!)
*職業:神官、絵師 (神職の家の子です!)
*仕えた人:黒羽藩主大関増業・増儀 (増業から黒羽の鎮守社を与えられました!)
*師匠:島﨑雲圃 (近江と下野を行き来していた近江商人です!)
*弟子:田谷芝斎、立原杏所、島崎玉淵 など (いっぱいいました!)
*得意な絵:鮎 (斐=鮎図は常識です!)
*その他描くもの:人物、風景、花鳥、仏 など (いろいろ描いてます!)
*絵画ジャンル:文人画風、やまと絵風、南蘋風、油絵 など (いろいろ挑戦してます!)
つまり、下野出身で、いろいろ描いているけど鮎図が得意の江戸時代の画人です。
すでに知っていたよ、という方も、大丈夫!アキさせません!!
今回の展示は、近年の研究の最新報告でもあるのです!!!
ポイントは2つ。
①新発見!「孔明論将図額」と「縮図帖」
いずれも近年見出された作品ですが、手控え帖である「縮図帖」に書かれた内容から「孔明論将図額」の制作背景が判明しました。
・現在確認される唯一の黒羽城本丸御寝所の調度品!!
・歌川広重や葛飾北斎も愛用した最新絵具「ベロ藍」(=プルシアンブルー)を使用!!
・当時、日本最先端技術・油絵に挑戦!!
②知られざる斐の弟子・田谷芝斎【たや・しさい】
画業がほとんど知られていない、知る人ぞ知る田谷芝斎。新たに発見された5点が初公開されます!!
・芝斎作品イチオシ!「天岩戸図」
ゲゲゲ...、濃ゆくて、こまかくて、きもちわる~い!!
毛の一本一本、シワの一本一本、ワラジの一目一目まで、とことん描きます!
斐とはまた違った摩訶不思議な世界ご堪能ください。
全国知名度上昇中!?(県内知名度?)の小泉斐と、まったく知られざる謎の絵師・田谷芝斎ですが、もてはやされる時代がこれから来ます!絶対来ます!!
一度見たら忘れられない作品の数々が、あなたをお待ちしております。
*関連行事*
展示室にて担当学芸員による展示解説を行います。 こちらもぜひお出かけください!
平成30年9月15日(土曜日)14時00分~15時00分
↓ 「小泉斐の世界―鮎と風景と人物―」ホームページ ↓
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/thema/2018ayaru/ayaru.html
(人文課 久野)
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