いよいよ秋のきのこシーズンに突入し、マツタケなどの食用菌や、毒きのこによる中毒のニュースを時折目にするようになりました。そんな中、9月22日に毎年恒例の栃木県中央公園におけるきのこの観察会が行われました。今年は自然好きの子供たちをはじめ、およそ20名の方々にご参加いただきました。
公園内の池をぐるりと一周するコースで歩き始めると、次々ときのこが姿を現します。濃いピンク色が印象的なハナオチバタケ(写真)などの腐生菌(落ち葉や枯れ木などを分解するきのこ)や、
シロハツモドキなどの菌根菌(生きた樹木と共生するきのこ)について、皆で観察したり、匂いをかいだりしながら一同はゆっくり進んでいきました。
中にはセミに寄生する冬虫夏草であるセミノハリセンボンやツクツクボウシタケ、そして県内では初記録とみられるシマイヌノエフデといった滅多にお目にかかれないようなきのこもありました。
オオシロカラカサタケ(写真)などの毒きのこも見られ、正確に同定できないきのこは決して食べてはいけないという注意喚起もありました。
中央公園を一周しただけですが、あっという間に2時間が過ぎ、見つかったきのこは40種類以上に及びました。身近な場所にも多様なきのこが生きていることを実感することができたのではないでしょうか?ぜひ近くの森や公園にどんなきのこが見られるのか、調べてみてください。
(自然課 山本)
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