7月15日(日)ミクロの世界探検を行いました。
テーマは「地下に潜ったきのこ、『地下生菌』の胞子をみてみよう」
「地下に潜ったきのこ」ってどんな「きのこ」?
「ちかせいきん」・・?あまり聞きなれないですね。
でも、この仲間にはとても有名な「きのこ」があります。
「地下に生えるきのこ」といえば・・高級食材「トリュフ」!
では、「地上に生えるきのこ」と「地下に生えるきのこ」を見てみましょう。
地上に生えるきのこ(写真左)は、かさのような形の子実体をつくり、胞子を空中に飛ばして増えます。
地下生菌(写真右)は、地下に潜るように進化した結果、団子の形になり胞子を飛ばす力を失ってしまったそうです。
こんな地下生菌は、どうやって増えるのでしょう?
「トリュフ」は、鼻が利く犬や豚に見つけてもらいますよね。
実は「地下生菌」の仲間は、香りで動物を引き寄せて食べてもらい
運ばれた胞子をフンとともに落としてもらうのだそうです!
こんな地下生菌の胞子を顕微鏡で観察すると、種類によって形が異なるそうです。
たとえば、植物のオナモミのような胞子だったり、
おしゃれな星型の胞子だったりします。
今回は、ある地下生菌2種の胞子を電子顕微鏡で観察してみました。
2種とも丸い胞子ですが、よく見ると表面にかっこいい模様があります。
この2種の地下生菌は、見た目はそっくりなきのこなのですが、
電子顕微鏡で胞子を観察してみたところ表面の模様が異なったことから、
これは異なる種類のきのこだ!ということがわかったそうです。
「地下生菌」、まだまだ新しいことが見つかりそうな予感。
めくるめく地下生菌の魅惑的な世界でした。
続いて、来館者からの持ち込みを観察しました。
「前歯(乳歯)」という貴重な試料もありました。
今回もなかなか見ることができないミクロの世界を探検することができました!
ご参加いただいたみなさま、試料をご提供いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回のミクロ探検は、11月18日(日)を予定しております。
みなさまからの試料の持ち込みも大歓迎です!
(試料は乾燥したものでお願いします)
(自然課 薄井、山本(画像提供))
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