新緑の季節となりました。
天気の良い休日には、ご家族で中央公園と博物館に出かけてはいかがでしょう?
博物館では、4月29日(日曜日)に「十二単を着てみよう」を行いました。
十二単は、物語の「かぐや姫」でお馴染みの衣装で、今から1000年くらい前、身分の高い女性の正装でした。
十二単衣は、沢山重ねることから、この名がつきました。別名は女房装束です。
女房は、天皇の家で生活し、身の回りの世話をしたり、連絡をしたり、教育の仕事をした人のことです。
天皇の妃に仕えた紫式部や清少納言といった女性も、この着物を着ていました。
まず、襦袢と姿になり、着付けの始まりです!
十二単衣は、前と後ろの二人で着付け、何枚も着物を重ねていきます。
ここまでで、普段着です。
裳と唐衣をつけて、仕事ができる服装になります。扇を持って完成です。
とてもきれいで豪華ですが、着心地はどうでしょう?
体験した方からは、「重い」「動きにくい」という声もありました。
一体、どれくらい重いのでしょう?
答えは、約12㎏です。
昔、働く女性が、今のように動きまわるのは、難しかったかもしれません。
手に持つ扇も必需品です。
扇は、顔を隠すだけでなく、裏は仕事のメモを取るために使いました。
昔の人もスムーズに仕事をするために、工夫をしていたのです。
今回は、すべてご紹介できませんでしたが、当日は、多くの方にご参加いただきました。
ありがとうございました。
皆様、とてもよくお似合いでした。
本年度、博物館では、他にも鎧や古墳時代の衣装等、昔の衣装を着るイベントを多く開催いたします。
5月5日(土曜日)は、「鎧を着てみよう」を行います。
「十二単衣を着てみよう」は、下記の日程で行われますので、興味のある方は、ぜひご参加ください。
*「十二単衣を着てみよう」の実施日
・10月14日(日曜日)14:00~15:30
・12月2日(日曜日)14:00~15:30
・3月10日(日曜日)14:00~15:30
昔の衣装を着る体験は、お子様向けですが、大人の方もご参加頂けます。
予約不要ですので、お気軽にご来館ください。皆様のご来館、お待ちしております。
(解説員:中田・長島・奥山・渡邉)
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