みなさんこんにちは!
今年は早めにさくらが咲き始めましたね。散歩するにはちょうどいい季節になりました。
公園でお散歩したあとはぜひ博物館にもお立ち寄りください。
さて、新年度1回目4月15日の県博デーにてキッズツアーを行いました。
タイトルは「むかしむかしのくらしばなし」です。
むかしむかしの大昔、ひとびとはどんなくらしをしていたのでしょうか。
今回のキッズツアーは今年度から始まりました、ロビー展示をもとに行いました。
むかしむかしの「縄文時代」、おおむかしはわたしたちが使っているような便利な道具はほとんどありません。
身の回りにあった自然の物をくふうしてつかっていました。なにを、どうやってつかっていたのかな?
そこでそんなおおむかしの暮らしについて、
縄文人の馬籠さん(当博物館考古担当の学芸員です)をお呼びし、
お話しをききながら道具をみていきました。
むかしはその辺にあった石を生活の道具に使っていました。
石同士でぶつけてかたちを整えて、なににつかうかにあわせて使っていました。
たとえば木を切ったり、獲物を捕る時に使うための石斧は大きめの石をくだき、先をするどくして切れるようにしていたようです。
持ってみると重いですね。
あと木の実を細かくするために大きな石皿と小さなすり石を組み合わせて使ったりと、石は今でいう刃物や調理器具のような役割もあったんですね。
そして獲物をさばいたあとは縄文人は私たちのように料理をしていたようです。
そのことがわかるのは「縄文土器」です。
今回特別にロビー展示の土器もさわって見ていただき、みなさんに『縄文』を探してもらいました。
実際の縄文土器のかけらをよーーくみてみよう!
縄の文様があることがわかりました。
土器をおしゃれにするためとも考えられていますが、縄を押し当てることでねんどを押し固め、土器を丈夫にしていたとも考えられています。
こういった道具にもその時代の人たちの工夫がみられますね。
まが玉をみてもらいました。縄文人も私たちみたいにおしゃれをしたかったのかもしれません。
ただこのようなまが玉をひとつぶ作るのに2.3か月かかったと考えられています。
とても大変ですね!
最後に土偶のみーたんを紹介しました。
みーたんは縄文時代につくられたミミヅク土偶がモデルなんです。
土偶はお祭りのときに使ったと考えられています。
もしかすると昔も今のように、にんぎょうをつくってかわいがっていたのかもしれませんね。
むかしむかしのくらしのおはなしはいかがでしたでしょうか。
大昔の人も、料理したりおしゃれをしていて、私たちと似ていますね。
道具を見てみるとそのときの暮らしがみえてきます。
そしてそれぞれの道具は当時の人々の試行錯誤と精一杯の工夫がつまっています。
キッズツアーでは紹介しきれなかった道具がまだまだありますので、ぜひ博物館に見に来てください。
次回のキッズツアーは5月20日『とちぎの着物』です。
着物にも、産地があるって知っているかな?栃木県の生まれの着物をとおして、ちょっと昔のおしゃれをみてみよう!!
また、この日は県博デー(博物館の日)として、キッズ・ツアーの他にも
たくさんのイベントを開催しています。みなさまのご来館をお待ちしております。
(教育広報課 解説員 荒川)
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