みなさんこんにちは!
11月19日日曜日県博デーにキッズツアーを行いました。
9月10月は開館35周年記念特別企画展を行っていたため県博デーはおやすみさせていただいてました。
久しぶりに開催したのにもかかわらず参加してくださったお客様、本当にありがとうございます。
「秋の森トコトコツアー」ということで秋についての話をさせていただきました!
今中央公園の紅葉がすっかり赤や黄色に色づいてとても綺麗です。そして足元にはどんぐりやまつぼっくりが落ちています。
なぜ秋になると様々な植物の葉が赤や黄色に色づくのでしょうか。まず紅葉についてお話しさせていただきました。
植物の葉が赤く染まることを紅葉(こうよう)と言います。ちなみに黄色に染まることをなんていうかご存知ですか?
黄いろの葉と書いて黄葉(こうよう又はおうよう)といいます。同じような言い方なんですね。
なぜ秋になると色鮮やかな葉っぱが見られるのでしょうか。
涼しい季節になるといくつかの植物の葉は緑のもとであるクロロフィルというのを作らなくなります。
するともともと持っていた黄色の色素の目立った葉は、イチョウのように黄色く色が変わり、
もう一方の寒くなって赤いもとのアントシアンという色素がつくられた葉は赤く染まっていきます。寒くなると色が変化するなんて面白いですね。
次に秋になると増えるいろいろな種のお話をしました。
『やあ!』
どんぐりさんにも手伝っていただきました。
秋になると次の世代につなげるために様々な植物が種をつくります。
種のまき方は植物の種類によってさまざま。自然に落ちるもの、動物にくっついて運んでもらうもの...
ではこちらの種はどのように運ばれていくのでしょうか。
こちらはカエデの種子です。上から落とすとくるくる回って落ちます。くるくる回ることでゆっくり地面に落ちていきます。
ゆっくりおちるとなにが種を運んでくれるのでしょう。
答えは『風』です!
風の力を利用して少し遠くに種子を運んでいたようです。たんぽぽの綿毛も同じですね。
植物によって運ばれ方も違うんですね。
最後はとことこスロープツアー!このスロープ展示は夏の設定ですがさまざまな写真をお見せしながら秋の話をさせていただきました。
秋に旅を始めるアサギマダラ、秋に多くの顔を見せるさまざまなキノコの仲間を発見しつつトコトコトコトコ...
奥日光はこのあたりに比べてずっと気温が低い所です。寒い所は葉の赤いもと、アントシアンがたくさん作られます。
そのため鮮やかな赤に紅葉する葉が多いんですね。いろは坂や竜頭の滝など日光は色鮮やかな美しい紅葉を見られます。ぜひ皆様も秋の美しい紅葉を見に少し遠くに足を運ばれてはいかがでしょうか。
秋は見た目に美しい季節であり、次の季節を生きるため、生き物たちの工夫が垣間見えますね。
ぜひ身のまわりの秋をを楽しんでください。
"キッズツアー"は、毎月第3日曜日の13時30分から実施しています。
次回は、12月17日(日曜日)「ちょうちょ~チョウクイズにチョウせん~」です。楽しいクイズで蝶のことを学んでみよう!
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズツアーの他にも たくさんのイベントを開催しています。
みなさまのご来館をお待ちしております。
(教育広報課 解説員 荒川)
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