7月16日(日曜日)の県博デーに、キッズツアーを行いました。
キッズツアーは、いつものミュージアムツアー(定時解説)とは異なる、お子様向けの解説です。
担当する解説員により、様々なテーマを、お楽しみいただけます♪
ぜひ、お気軽に、ご参加くださいね。
今回のキッズツアーは「ニンニン★忍者」、忍者がテーマです。
忍者のことは、よく知っているけど、真実の姿については、どうもよくわからない...という感じではないでしょうか?
最初に、「この忍者わかるかな?クイズ」をしました。
みんなの一番よく知っている「忍たま乱太郎」は、物語の時代設定が500年くらい前の室町後期ということや、
出てくる小道具などの考証も、しっかりしているんですよ。
ちょっと難しいけど、忍者の歴史もお話ししました。
忍者が最も活躍したのは、戦国時代から安土桃山時代にかけての、約100年間です。
日本全国で戦乱が続き、各地の戦国大名は、戦いを有利に進めようとして、忍者を雇っていました。
その後、戦乱がなくなり平和な世の中になると、忍者の仕事は情報を集めることが、主なものになりました。
江戸時代の後期になると、実在の忍者が姿を消していく一方、小説や芸能では、黒装束で手裏剣を打ちドロンと消えるといった、
現代につながる忍者のイメージが作られ始めました。
忍者の仕事は、敵の情報を集めたり、敵を混乱させたりして、味方が有利に戦える状況を作り出すことでした。
そのために、任務に備えて、体を鍛えたり、様々な知識を身につける努力を、日々行っていました。
たくさんある忍者の特別な技の中から、いくつか紹介しますと、戦国時代の半ばにヨーロッパから伝わったばかりだった火薬は、
当時の最新の科学技術でした。
黒色火薬の材料の一つ、硫黄を見てもらったり、材料を細かい粉にする薬研という道具に触れてもらいました。
忍者は、体の使い方を極めていて、歩き方も大切な技でした。
足音を消したり、足下の見えない暗闇でも、つまずいたり踏みつける危険を避けることができました。
かかとからゆっくり上げ(抜き足)、小指側から静かに下ろす(差し足)。
二つを合わせて「忍び足」です。
「人の忍者の巻」に続いて、展示室に移動して「生き物の忍者の巻」です。
敵に襲われたときに身を守るためや、獲物を捕らえるためなど、生き物の体の特徴を、お話ししながら見て歩きました。
三重大学では、五年前から、本格的な忍者研究が始まりました。
研究が進むと、もっといろいろなことが、わかってくるかもしれませんね!
ご参加いただきましたみなさま、ありがとうごさいました。
次回のキッズツアーは、8月20日(日曜日)「きらきら☆結晶のおはなし」です。
みなさまのご来館を、お待ちしております!
(教育広報課 解説員 落合)
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