6月19日(日曜日)の県博デーに、キッズツアーを行いました。
キッズツアーは、いつものミュージアムツアー(定時解説)とは違った、お子様向けの解説です。
ご家族でご来館の際は、ぜひご参加下さい。
6月は、梅雨の季節です。
雨の日は、色々な模様や色の傘が街にあふれています。
今日は、昔の人が使っていた傘を紹介しました。
赤い傘の円のような模様は、ある動物の目を表しています。
他にも、同じ動物の体の一部を表した模様は、たくさんあります。
目が三つ合わさった模様や体を表した模様です。
昔の人は、動物の模様をたくさん使っていました。
今日は博物館で、日本の動物に関わる伝統模様を探しに出かけます!
まず展示室2の動物コーナーに向かいました。
先程の模様に関わる動物は、蛇です。目と鱗の模様でした。
最初に見た傘は、蛇の目傘と呼ばれます。
三角は、蛇や竜の鱗を表した模様で、魔よけの意味があります。
歌舞伎では鬼女などの着物に、この模様が使われます。模様には、色々な意味が隠されています。
その他にも、亀甲・鳥・うさぎ...、様々な日本の伝統模様に関わる動物が、博物館にはいます。
今回は、模様だけでなく、動物の生活や昔話について、お話ししました。
浦島太郎に出てくるカメの性別は、何でしょう?
千鳥は、どのような姿の鳥でしょう?
うさぎの伝統模様には、どのような意味があるでしょう?
動物には、不思議がいっぱいです。
有名な伝統模様である、鹿の子模様は、鹿の体の模様ですが、展示室2の鹿には、この模様がありません。
この模様の鹿を探しに、スロープに出かけました。
動物には、夏毛と冬毛があります。
鹿の子模様は、子どもの鹿だけでなく、大人の夏毛の鹿にもありますが、冬毛には見られません。
先ほどの鹿は冬の鹿だったため、模様がなかったのです。
鹿の子模様は、木から漏れる光に隠れやすく、森では敵から身を守る役割を果たすとも言われます。
自然の中で生き抜くために、動物も様々な工夫をしているのです。
今回、キッズ・ツアーで取り上げたコーナーは、常設展示ですので、いつでもご覧いただけます。
博物館では、他にも企画展やテーマ展を行っております。ご家族でのご来館、お待ちしております。
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"キッズツアー"は、毎月第3日曜日の13時30分から実施しています。
次回は、7月16日(日曜日)「ニンニン☆忍者」です。
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズツアーの他にも たくさんのイベントを開催しています。
みなさまのご来館をお待ちしております。
(教育広報課 解説員 中田)
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