2017年5月6日(土曜日)表記の観察会を那須塩原市の沼ッ原湿原で行いました。
当日ご参加いただいたのは31名の皆様で、博物館側スタッフは総勢5名でした。
午後6時半に受け付けの後、夜の観察会を安全に楽しく行うための注意点などを説明しています。
沼ッ原駐車場付近から、沼ッ原池や沼ッ原湿原を眺めた後、湿原に向かう頃には周囲はだいぶ暗くなりました。
暗いところで明かりを消して、周囲の鳴き声などに注意を向けました。
懐中電灯で湿地や水面を照らして、カエルやサンショウウオを探しています。
時折雨が降ってきたので、カエルも動きが良くなってきました。これはアズマヒキガエル。
水面を照らすと、水の底にも両生類が動いています。これはアカハライモリ。
よく見ると、水の中にはサンショウウオの卵のう(数十個の卵とそれを包んだカンテン質の塊)
が観察できました。
これはクロサンショウウオの卵のうで、午後早い時期に撮影しておいたものです。
これはトウホクサンショウウオの卵のうです。内部にある卵のひとつひとつが分かります。
しばらくすると、だいぶ雨が強くなってきました。
クロサンショウウオは雨が降ると元気になり、草の上を盛んに歩いています。
これはトウホクサンショウウオで、木道の上を歩こうとしています。
参加者の皆さんは、踏みつぶさないように注意して慎重に歩きました。
夜の湿原の中で、様々な両生類が活動しており、参加者の皆さんも、時間を忘れて観察を続けていました。
本日の観察のまとめをしています。終了時間は午後9時過ぎになりました。
本日参加された皆様には、観察の面白さを十分に味わっていただいたことと思います。
慣れない夜の木道歩きで、少々くたびれてしまったお子さん達もいたようです。
ご参加の皆様には、大変お疲れ様でした。
両生類関係では、次回は6月3日にモリアオガエルの観察会が予定されています。
多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。
(自然課 浅羽記)
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