みなさんこんにちは!寒い日が続きますね。
中央公園の池にも、氷が張ることが多いです。
こんな寒い日は、みんなで暖まりながら展示を楽しもう!博物館では、ウォームシェア推進中です!
さて、毎月第3日曜日は県博デー!
コンサートやいろいろなイベントを開催しています。そのうちのひとつにお子様向けの解説、キッズツアーがあります。
1月のテーマは「カラフルワールド~いろのれきし~」でした。
参加して下さった皆さま、ありがとうございます!
わたしたちの周りにはたくさんの色があるけれど、どのくらい昔からどんな色が使われているの?色ってどうやってつくるの?・・・ということをお話ししました。
様子をちょっとだけご紹介します。
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はじめに、土で作られた人形(埴輪)を見ました。赤や黒の色がついています。
これは辰砂など赤い鉱物をすりつぶした粉を、水で溶いて塗ったものです。
もっと新しい時代になると、カラフルな服が登場します。
写真は、十二単という昔のお姫さま・身分の高い女の人の服です。
たくさんの色が使われていますね。
鉱物をすりつぶして水に溶いたものは、布につけても洗うと色が落ちてしまいます。
さて、どのようにして色をつけたのでしょうか。
正解は・・・下の写真の中にあります。
植物です。
ちょっと見えにくいでしょうか。手に持っている写真に、黄色い花が写っています。
これはベニバナという植物で、花びらをつぶして色を出して使います。
ほかにも実や根、葉を使うものもあります。
上の写真は、実際に植物で白い布を染めてみたものです。
左から、ベニバナで一度染めたものと二度染めたもの。少しだけ色が濃くなっているのが分かるでしょうか。
一番右側はクチナシの実で染めたもの。
その隣はクチナシの実で染めた後にベニバナで染めたものです。クチナシの黄色とベニバナの赤が混じって、だいだい色になっていますね。
いろんな色を重ねたり、混ぜ合わせたりして濃い色や薄い色、たくさんの色を作ることができます。
これをセンス良く組み合わせるのが、平安時代のおしゃれでした。
タデアイという植物では藍色(濃い青色)に染めることができます。
このように植物で布を染めるには、植物を育てる時間と手間がかかります。
さらに、濃い色で染めようとすると材料の植物、さらに布を染める手間もたくさん必要になります。昔は濃い色で染めた布は大変貴重なものでした。
現在では化学技術が進歩し、人が自分たちの手で色をつくれるようになりました。わたしたちが好きな色の服を自由に着られるのは、そのためなんですね!
今回ご紹介できたのは一部ですが、ほかにも色々な植物を使って色を染めることができます。
玉ねぎの皮や、紅茶など・・・
興味があったら、挑戦してみてくださいね!
色といえば・・・展示室2の前に設置してある、百人一首のぬりえをご存知ですか?
実は、毎月県博デーに新作が追加されているんです!
絵を描いているのは荒川解説員です。
これからも毎月更新していきますので、楽しみにしていてくださいね!
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次回、2月19日のキッズツアーは長島解説員がお話しします!
タイトルは「鳥獣戯画から見つけてみよう!~動物たちと伝統文化~」です。
絵に描かれた動物たちがいっぱい!そこからわかるものは・・・どんなこと?
みなさまのご参加をお待ちしています♪
解説員 半田幸
kizzu
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