【本日終了!】企画展「日光の昆虫」レポートその7

本日、ついに企画展「日光の昆虫」が終わりを迎えます。

まだ見ていない、そこのあなた!

この展示を見れば、秋の日光をより楽しめるはずですよ!

今回は企画展「日光の昆虫」の中から、カメムシの仲間+αを紹介します。

まずはカメムシの仲間から紹介します。

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といいつつ、セミが出てきました。セミも、れっきとしたカメムシの仲間なんです。

カメムシもセミも、口はストローのような形をしていて、それを植物や昆虫に突き刺して、汁を吸ってくらしています。

日光には、宇都宮などの平地でも見られるアブラゼミやヒグラシのほか、コエゾゼミやエゾゼミなど、山地を好むセミが多く生息しています。

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このアカエゾゼミはエゾゼミによく似ていますが、ほとんど採れない、珍しい昆虫です。
もしも見つけられたら、かなりラッキーですよ!

このあと紹介するカメムシはニオイで仲間とコミュニケーションをとりますが、セミは鳴き声でコミュニケーションをとります。ちなみに、鳴くのはオスだけです。

次に紹介するのは、

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ツノゼミです。名前に「セミ」と名前がついており、姿もセミに似ていますが、正確にはセミではなく、「ツノゼミ科」という別のグループの昆虫になります。体長も10mmほどと、セミの仲間ほど大きくありません。

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横から見ると、背中にツノが生えていることが判ります。このツノが、名前の由来になっています。

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こちらのクロテングスケバは、頭の先が天狗のようにトガっていて、面白い見た目をしています。さらに、どんな植物につくのかなど、そのくらしは謎に包まれているという、ロマンあふれる昆虫でもあります。

そして、企画展「日光の昆虫」で展示されている昆虫の中で、最も見づらいのが―

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この、ハセガワグンバイです。

う~ん、とても小さいです。

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拡大しても小さい...

とても小さく、白っぽいのでわかりにくいですね。
そこで、背景を黒くして見てみると―

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おお、なかなかキレイでカッコイイ虫です。

ゴマ粒のように小さい昆虫でも拡大して見ると、とてもキレイであったり、複雑な形をしていたりと、面白い世界が広がっています。日光を散策する際には、虫眼鏡があると便利かもしれませんね。

次は、カメムシの仲間です。

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奥日光でよく見られ、植物の汁を吸ってくらしているトゲカメムシや、

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昆虫などを襲って、体液を吸うアオクチブトカメムシ、

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アオクチブトカメムシにそっくりですが、植物の汁を吸ってくらしているツノアオカメムシ、

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腹部のハサミが目立つ、ヒメハサミツノカメムシ(ツノがあるのはオスだけ)など、

それぞれ食性や、姿が異なっているところも魅力です。

これまで、トンボ、チョウ、バッタ、コウチュウ、ハチ、カメムシを紹介してきましたが、まだまだ、たくさんの昆虫たちがくらしています。

最後に、日光らしい昆虫を一つだけ紹介します。

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それがこの、ガロアムシです。翅(はね)をもたず、涼しく湿った土の中でくらしています。

この昆虫、1915826日、日光市中禅寺で採集された標本をもとに新種として発表された、まさに「THE日光の昆虫」なのです。

そしてなんと、今回展示されている標本は、この昆虫が初めて採集された年からちょうど100年後の、2015828日に展示担当者、K原さんが採集されたもの!(本当は826日に採集しに行ったのですが、成虫が採れなかったことは秘密です...)

ご来館の際にはどうぞ、お見逃しなく!

(自然課:小田桐)