2016年8月27日(土曜日)宇都宮大学農学部の農場で、「泥だんごをつくろう、あそんで学ぼう!土のひみつ」を行いました。当日は、朝から小雨の中、親子連れの皆さんを中心に、26名の方々が参加されました。講師は宇都宮大学の平井先生、および県立博物館の担当者でした。
全体の説明の後、森の中に入って土壌断面の観察を行いました。O層、A層、B層、C層など、各層位の名前と特徴を学びました。
農場の土は雨でしっかり湿っていたので、あらかじめ用意され乾燥している各層の土を各自で適量取り、水を加えてだんごにしています。
雨がますます強くなってきたので、全員で泥だんごを持ってフィルムハウスという雨のかからない施設に移動しました。泥だんごに扇風機をあてて乾燥しましたが、なかなか乾いてくれません。
その間に実験を行いました。これは、土壌の各層ごとに、どのくらいの水が保持されるかを調べる実験をしているところです。お子さん達も、交代で土の上から水を注いでみました。かなりの水が土の中に保持されることがわかり、土の大切な働きを学びました。
いよいよ、泥だんごを磨く方法の説明に入ります。担当者の説明を子供たちも熱心に聞きいっています。
昼食後、土の中にどのくらいの空気が含まれているかを調べる実験を行いました。土の中の空気を水の中に置換し、メスシリンダーでその量を計ります。計測はお子さん達で交代で行いました。
これは、インクで青くした水を土の上からたらし、土の浄化能力を調べる実験です。下から出てくるのは、透明な水?それとも青い水? 子供たちの目が釘づけになっているようです。
最後に、今日の泥だんごの中で一番よくできたものを持ち寄り、一斉に見せ合いました。なかなか良く光っている泥だんごがたくさんありました。
参加者Aさんの作品例です。わりによく光っています。
3時半の終了時刻になっても、皆さんはまだ磨き足りないようでした。本日は、土の働きについて興味深いお話をいろいろと伺い、自分たちで実験も行って、理解を深めることができました。また、泥だんごを磨いてピカピカに光らせるという作業の面白さも体験することが出来ました。
参加された皆さんには、悪天候の中最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
(自然課 浅羽 宏記)
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