7月30日(土曜日)9:30~11:30「火山灰は宝石箱」の講座を那須町文化センターで行いました。
保護者の方等14名、お子さん達16名、合計30名の参加者がありました。
栃木県立博物館で岩石を担当している岡本から、火山や岩石、鉱物等についての説明がありました。その後、顕微鏡で観察するための作業にはいりました。
まず、小さなビニール袋に火山灰を入れ、水を注いで良くつぶし、水を入れ替えます。これを何度も繰り返して、火山灰を洗っていきます。
きれいになったら、水を流して空気を追い出し、双眼実体顕微鏡で観察します。
観察者の皆さんに与えられた今日の使命は、A・B・C・Dのレベルがついた4種類の火山灰が、どこから来たかを推定することです。
あらかじめ撮影された4種類の火山灰の写真と、それらの特徴とが書かれたプリントを参照に、絵合わせだけでなく科学的に推論していきます。
本日の講座を終えて、皆さんは火山灰についてだいぶ詳しくなったようです。栃木で見られる足元の火山灰が、かなり遠くからやって来たことや、火山灰の中身を顕微鏡で見ると、きれいな鉱物がたくさん含まれていることなど、いろいろ勉強しました。これをきっかけに、身の回りの自然に、さらに興味や関心が広がってくれたら素晴らしいと思います。
(栃木県立博物館 浅羽 宏)
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