7月17日に、キッズ・ツアーを行いました。
キッズ・ツアーは、通常の定時解説とは一味違う、お子様向けの解説です。
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7月も半ばを過ぎ、夏本番ですね。
今回のキッズツアーは、夏の一大イベント「お祭り」をテーマにお話ししました。
少しだけお祭り気分を味わってもらおうと、参加してくれたキッズの皆さんに
"ミニうちわ"をお渡しして、展示室1の近世コーナーへ。
お祭りといえば、わたあめやヨーヨーなどの屋台に、おみこしなど、楽しくて賑やかな
イメージがあります。
それはどうしてでしょう?
夏祭りは元々、疫病や不作などをもたらす神様の祟りを吹きとばすためのもの。
皆で楽しんで元気になるために、賑やかなお祭りをすることが多いです。
江戸時代の宇都宮大明神(今の二荒山神社)のお祭りを描いた絵や、
鹿沼の今宮神社のお祭りで使われる彫刻屋台の写真を見てみました。
おみこしは漢字で書くと「御・神(神様)・輿(乗り物)」。
お祭りの時には、神様もおみこしに乗って町を見て回ってくださいます。
ちなみに、この日(7/17)はちょうど、二荒山神社の天王祭というお祭りの真っ最中。
宇都宮の町の中に、おみこしが出ていた筈ですよ。
神様に守ってくださいとお願いし、感謝をするのがお祭り。
ですから、夏以外の季節にも大切なお祭りがあります。
例えば、豊作をお祈りする春の祈年祭、無事に収穫できたことを感謝する秋の新嘗祭など。
お祭りがどんなものか、なんとなく分かってきましたか?
次に、時代をさかのぼり、縄文・弥生コーナーへ。
弥生時代の銅鐸の音を聞いてみます。
青銅でできたおまつりの道具を、実際に触ってもらいました。
また、3Dプリンターで復元された、縄文時代のおまつりの道具、土偶も手に取って
見てもらいました。
これを使ったおまつりに込めた願い事は、どんなものでしょう?
最後に、お家でしている身近なお祭りについてお話ししました。
例えば、お正月には、歳神様をお迎えして一年の無事を祈り、鏡餅などをお供えします。
七五三は、子どもが無事大きくなったことを神様に感謝し、健やかな成長をお祈りします。
子どもが元気に育ちますように、家族が一年無事に過ごせますように。
お祭りに込められる人の願いは、今も昔も変わりませんね。
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"キッズ・ツアー"は、毎月第3日曜日の13時30分から実施しています。
次回は、8月21日「だいすき☆とちぎ」です。
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズ・ツアーの他にも
たくさんのイベントを開催しています。
みなさまのご来館をお待ちしております。
(教育広報課 大谷)
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