7月23日、日光市湯元の湯元スキー場にて、昆虫観察会が行われました。
当日は、いろは坂から中禅寺湖にかけて霧が濃く、ところによっては小雨が降っていましたが、湯元は晴天。天候に恵まれました。
開始時間の10時になったところで、さっそく出発!
どんな昆虫たちに出会えたのでしょう。
まず最初に私たちを迎えてくれたのは、無数のアキアカネ。
枝先や石の上など、いたるところに止まっていました。
このトンボは平地で羽化しますが、山地に移動して、成熟するまで避暑をするトンボです。
日光はトンボにとっても一大リゾート地のようです。
大きな倒木にあいた穴では、狩りバチの仲間であるジョウザンギングチや、イスカバチが巣をつくる姿がみられました。
地面を這って生えているイケマの花には、多くのコウチュウが来ていました。
ツマグロハナカミキリや...
カラカネハナカミキリ
キヌツヤハナカミキリ
アオジョウカイなどなど...
イケマが低い目線に生えていることもあり、観察するにはもってこいでした。
スキー場の斜面の縁に生えているアザミの葉の上には、逆M字模様がトレードマークのコエゾゼミが止まっていました。
今時期の湯元周辺では、このセミが鳴いています。
ほかにも、トゲヒゲトラカミキリや...
ミヤマクワガタのメスが見られました!
今回の観察会では、ブログで紹介しきれないほど多種多様な昆虫が観察できました。
みなさんも、日光に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
まだ見ぬ虫たちに、きっと出会えるはずですよ!
(自然課:小田桐 亮)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
観察会のほか、博物館では
・8月6日(土曜日)13:30~15:30から、企画展担当学芸員による講座「日光のカミキリムシとタマムシの深い話」
・8月13日(土曜日)13:30~15:30から、講座「昆虫標本をつくってみよう」
などのイベントがありますので、ぜひご参加ください! ※要予約です
コメント