モリアオガエル観察会報告
投稿日:2016年6月10日
by 自然課
カテゴリ: 自然部門活動記録
モリアオガエル観察会は6月4日(土)に、塩谷町東荒川ダム親水公園で行われました。
開始時刻の午後7時には、参加者の皆さんが駐車場に集合され、各自で名札をつけていただき、夕闇の迫る中で観察会が始まりました。実施日以前に晴れた日がしばらく続いており、雨の好きな両生類には厳しい気候ということで、どのくらい現れてくれるのかと心配される方もおりました。
担当職員から観察の概要が説明された後、池の近くに全員で腰かけ、電灯を消して暗くしてカエルたちの鳴き声に耳をすませました。すると、不思議なことに、さまざまな鳴き声がしだいに聞き分けられるようになってきました。
カエルの観察場所の説明と安全上の注意をしています 。
|
それから、各自でカエルの観察が始まりました。池の中、周りの草の中、泥の上など懐中電灯の光でカエル探しが始まりました。
葉にじっと止まっているモリアオガエル、この個体は背中に黒い斑点があります。(午後3時ごろ撮影)
|
モリアオガエルの卵塊、池の水面近くに産まれていたのをじっと見守ります。 (午後3時ごろ撮影)
|
懐中電灯で照らし、池や草むらからカエルを探しています。
|
流れのあるところには、カジカガエルがじっと止まっているのが見られます。
|
次々に新しいカエルの種類を探していきます 。何種類見つかるでしょうか。
|
参加者の皆さんが捕まえてきたカエルを観察しています。見どころ、区別点などの説明を受けています。
観察後に、皆で池に戻しました。
|
モリアオガエルの足の吸盤がくっつく力は、かなり強いことを体験しています。
|
観察会のまとめをしています。この晩はカエル8種類とイモリを観察できました。 |
小さいお子さんも親御さん達も、大人の方々も熱心に観察されていました。
書物やテレビだけでは感じ取れない、夜のカエルやイモリの生態を、じっくり見たり聞いたりすることができたようです。
当日観察できたカエルは、ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、カジカガエル、シュレーゲルアオガエル、ツチガエル、トウキョウダルマガエル、モリアオガエル、ヤマアカガエルの8種類、それとアカハライモリ1種類でした。
栃木県立博物館では、これからもいろいろな観察会を実施いたしますので、多くの皆様方のご参加をお待ちいたしております。
(自然課 浅羽宏 記)
コメント