夜の観察会「カエルとサンショウウオの夕べ」

夜の観察会「カエルとサンショウウオの夕べ」を行いました。

投稿日:2016年5月13日

by  自然課  浅羽 宏 記

カテゴリ: 自然部門活動記録

去る5月7日(土曜日)に、夜の観察会「カエルとサンショウウオの夕べ」を行いました。

当日は夕方に冷たい風が吹き、時折小雨模様の寒い晩でしたが、終わりのころには満天の星が輝いていました。このような寒さには強いカエルやサンショウウオには、好適な恋の季節だったようです。

那須塩原市沼ッ原駐車場に、夕方6時半には大方の皆さんが集まり、最終的に18名が参加されました。

まず初めに、博物館担当職員より観察上・安全上の注意点が説明された後、懐中電灯を各自で点灯し、観察点に向かいました。

目指す湿原で観察を始めると、すぐに「アッ、イモリだ。」とか「卵みたいのがある!」などの歓声があちこちで上がり始めました。

今回は両生類の専門家3名が、「電気を消し、静かにして声を聴いてみてください。」「ここに、ヒキガエルのカップルがいますよ。」「この下に卵のうがあります。」などと、参加者の皆さんにご案内をいたしました。

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[クロサンショウウオの卵のう(中に数十個の卵が入っている)]

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[トウホクサンショウウオの卵のう(中に三十個前後の卵が入っている)]

参加者はどんどん熱くなり、自分でもしきりに新たなカエルやサンショウウオを探し求めていました。

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[木道の下の卵のうやイモリを観察中]

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[繁殖のために集まるアズマヒキガエルを懐中電灯で探す]

当日はアズマヒキガエルの産卵が始まった日で、複数のカエルが団子状となるカエル合戦があちこちで見られました。

アマガエルやヤマアカガエルの鳴き声が聞こえ、クロサンショウウオやトウホクサンショウウオの卵のうが各所で見られるなど、多くの収穫がありました。多くの方々から、夜の両生類は面白い!という感想が聞かれました。

予定時間が終わっても、お名残り惜しそうな皆さんに終了のお知らせを告げ、再び駐車場に集合しました。

本日の観察会のまとめのお話と、今後の観察会のご紹介をした後、午後9時00分に解散となりました。

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次回は6月4日(土曜日)に、モリアオガエル観察会が塩谷町で行われます。現在お申込み受付中です。参加ご希望の方は博物館まで電話でお申込み下さい。