1月17日(日曜日)の県博デーに、キッズ・ツアーを行いました。キッズ・ツアーはいつもの定時解説とは違った、お子様向けの解説です。
子ども向けではありますが、大人の皆様も楽しめるような内容ですので、ご来館の際はぜひ足をお運び下さい。
今回は、「服のひみつ~絹ってなぁに?~」を行いました。
当日、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。
私たちが着ている服は、色んな素材から出来ています。1月ということで、お正月に縁のある着物を取り上げました。
繭で作ったペンダントを配って、ツアーのスタートです!
まず平安時代の着物の十二単を触って、何からこの服が出来ているのか予想しました。
このようなきれいで高価な着物は、絹で出来ているものが多いです。絹は蚕がつくった繭から出来ています。蚕は虫です。聞き慣れない謎の虫・蚕の生活を紹介した後、繭や絹糸を見てもらいました。
栃木でも蚕は昔、たくさん飼われていましたが、餌の桑を大量に食べるので、世話はとても大変でした。
お隣の群馬県や埼玉県では、お絹さん人形をつくって家においておくと、忙しい時お手伝いをしてくれると信じていたそうです。
繭が出来たら、いよいよ着物作りです!
糸をつくる方法を説明した後、実際に手作り織機で布を織ってみました。
次に、展示室で着物をつくる道具を見学してから、実際に着物を見て、「繭がどれくらい使われているのか」を予想しました。
着物一枚、なんと2500個もの繭が使われているのですから、驚きです!
着物は高価なので、ほどいて仕立て直して、兄弟や親子で「お下がり」として着ることも多かったです。
そのような中、お手頃に手に入る銘仙が出来ます。銘仙は売り物にならない「くず繭」を使うことで、安くつくることが出来ました。
気軽に買える銘仙には、色んな柄がありました。
この柄は何でしょう?
正解は浦島太郎柄、このような個性的な模様もあったのですね。
様々な工夫を通して、気軽におしゃれが楽しめるようになったのです。
キッズ・ツアーで見学した、テーマ展「おじいさんとおばあさんの子どもの頃の暮らし」は、3月31日(火曜日)まで行う予定です。
本展では、昔懐かしい日本の生活を「衣・食・住」に分けて展示しております。体験コーナーも充実しておりますので、ご家族でどうぞお越し下さい。
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"キッズ・ツアー"は、毎月第3日曜日の14時から実施しています。
次回は、2月21日(日曜日)「くふう発見!むかしさがし」です。
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズ・ツアーの他にも
たくさんのイベントを開催しています。
みなさまのご来館をお待ちしております。
(教育広報課 解説員 中田)
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