5月10日に体験学習「着てみまshow~鎧~」を行いました。
ご参加いただきまして、ありがとうございます。
活動の様子をご報告します。
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今回の体験学習は、時代衣装の展示が行われている2階ロビーで実施しました。
参加者の皆さまには、「大鎧」や「当世具足」、「足軽鎧」を着ていただきました。
向かって左の鎧が「大鎧」です。
今から約1000年前、馬に乗って戦うような位の高い武士が着用したものです。
重さは約10㎏です。
真ん中の鎧は「当世具足」です。
今から約500年前、戦いで鉄砲が使われるようになると着用されたものです。
こちらも位の高い武士が着用していました。
重さは14㎏です。とても重いですね。
向かって右の鎧は「足軽鎧」です。
鉄砲足軽といって、実際に鉄砲で戦った人たちが着用したものです。
大将の鎧と違い、シンプルで軽装になっています。
実際に着てみると、「重いよー」という声がたくさん聞こえてきましたが、
子どもたちはかっこいい鎧を着ることができてうれしそうでした。
とても似合っていますね!
続きまして、栃木にゆかりのあるこの方のお話。
大田原市の人気ゆるキャラ与一くん、実は彼にはモデルがいます。
国語の教科書でも取り上げられる「平家物語」の「扇の的」。
その中で弓の名手として登場するのが、与一くんこと那須与一です。
その活躍の様子は屏風にもなっています。
博物館が収蔵している「屋島の合戦図屏風」(パネルにしたもの)、
この場面の主役は那須与一、
大鎧を着た源義経も描かれていますよ。
与一が狙ったとされる扇の的は「七段ばかりもあるらんとぞ見えし」、
約70~80メートルの距離にあったと書かれています。
今回は約75メートル離れたところに扇の的を設置して、
参加者のみなさんに与一の気分を味わっていただきました。
与一のように鎧をつけて、実際に弓をひいてみます。
「的が遠いよ」、「重い!」、「ちゃんと引けない~」という声が
たくさん聞こえてきました。
みんなが立っているのは展示室2の前付近、
的があるのはレストランの壁。
かなりの距離があります。
目をこらして、ようやく的を見つけられた人も多いのでは?
本当に与一はこんな遠くの的を射落とすことができたのでしょうか・・・
今回は大人の方にも、弓を引いたり、兜をかぶったり、
一部の体験にご参加いただきました。
栃木が誇る歴史上の人物、そしてゆるキャラ・与一くんを
もっと身近に感じて頂けたら嬉しいです。
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博物館では毎月、小学生を対象に体験学習を行っています。
6月の「紙すき体験~サクラのたより~」は満員御礼。
夏休みには宿題応援企画3本立てで、ご参加をお待ちしております♪
(すべての体験で電話予約が必要となります。)
栃木県立博物館
教育広報課028-634-1311 または 028-634-1312
教育広報課:細谷・木村
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